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記事全文を読む→習近平が「汚職と賄賂」の600万人を逮捕・摘発しても中国社会が急速に劣化し始めた「共産党員だけが国民」の愚
強固な血族、伝統の婚姻。中国が誇ってきた社会が、ここへきて急速に劣化し始めている。中国人から「オーラ」が伝わってこない。なぜなのか、考えてみた。
理由のひとつは、共産党官僚の腐敗だ。
習近平主席の最大功績のは「汚職追放」だと言われてきた。改革解放でカネを儲ける者が「偉い」となったことで、14億の民は一斉に金儲けに突っ走った。1980年代には早くも汚職と賄賂が蔓延し、格差に怒った学生・市民が天安門事件を引き起こした。
鄧小平が退き、江沢民、胡錦涛と指導者が交代しても汚職と賄賂が消えないどころか、共産党社会の隅々にまで根を広げ、中国の文化とさえ言われるようになった。
汚職の蔓延に、2013年にトップに就いた習主席が「大トラも小トラも見逃さない」と宣言して、「汚職と賄賂」の一掃に乗り出しことはよく知られている。
習主席の戦いは、今年で13年になる。この間に逮捕・摘発された官僚(共産党幹部)は、合計で約600万人を数えた。ところが中国から汚職と賄賂が消滅した、という話は伝わってこない。それどころか、不正は水面下に深く潜り、幹部の収賄額は伸びる一方だと伝えられている。
要は民主主義に繋がる政治改革を避け、政敵を倒すのが本音ゆえ、腐敗しないようにする防止措置をとれないのだ。実際に全ての腐敗幹部を摘発しているわけでなく、習主席への忠誠心が足りない幹部が粛清の的になってきた。ガバナンスなき反腐敗闘争である。これが続くと習政権は気が付かないうちに弱体化していく。
無能だとバカにされてもイエスマンに徹する官僚たち
事実、中央・地方政府を問わず、官僚は積極的に仕事をしない。無能だとバカにされようと、イエスマンとなって生きることで勝ち組となり、一生を過ごせると考えているのだ。
ここで考えたいのが、共産党という組織だ。
中国は国家を「中華人民共和国」と呼ぶが、人民とは「汚職と賄賂」を享受できる共産党「党員」のことだ。国有企業と呼ぶが、その実態は「党員の企業」なのが現実である。
つまり、中国では14億人が等しく幸福を追求できる国民ではく、権力を持つ1億人の共産党員こそが国民なのだ。
そう考えると、習主席が「汚職と賄賂」の一掃を呼びかけ、600万人以上を摘発しても、いまだ水面下にはびこり、国の活力を奪っていく様子が理解できる。
(団勇人)
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