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記事全文を読む→ついに始動したサッカー日本代表・中村俊輔コーチの「浪人危機」を救った森保一監督の「狙い」
サッカー日本代表の中村俊輔コーチが始動した。5月に入って国内組のJ1視察を精力的に行っているのだ。W杯直前の代表コーチ就任は世界を見渡しても異例の人事で、長らくラブコールを送ってきた森保一監督に「熱い言葉をいただいた」(中村コーチ)上での入閣なのだが、もちろんこれには事情がある。
中村コーチは昨季まで、J2に降格した横浜FCでの「監督昇格」が確実視されていたが、フロントは中村コーチの高校時代(桐光学園)の先輩にあたる須藤大輔氏を、J2藤枝から引き抜いた。
「それではこのチームにはいられない、として出ていった」(古参のサッカー担当記者)
これがきっかけである。
中村コーチは現役時代に衝突したJ1横浜F・マリノスへの復帰も画策したが、身を結ばす。J2のみならず、多くのクラブにラブコールを送ったものの「現役時代はレジェンドでも、監督経験がない」ことを理由に、どれも契約には至らなかった。
このままではW杯イヤーに「浪人危機」を迎えることになりそうなところへ、状況を察知した森保監督が、日本代表コーチへの入閣を打診して決まったのだ。
本大会ではベンチに入れないと明言
実は森保監督は2022年W杯カタール大会終了後に、コーチングスタッフへの入閣をオファーしていたが、中村コーチが横浜FCとの契約を結んだあとであり、実現はしなかった。
森保監督にとっては、欧州トップリーグで主力としてプレーしている選手が多い中で、彼らのマネージメントに失敗すれば、チーム崩壊の危機に陥る。
2006年W杯ドイツ大会で、史上最強チームといわれたジーコジャパンは、当時の絶対的エースだった中田英寿と他の選手との確執が、本大会期間中に発生。一気にそれが波及してしまい、1次リーグで惨敗している。
前回大会、ベスト16での敗因となった「PK」を中村コーチに担当させると、森保監督は話している。本大会ではベンチには入れないことも明言している。現役時代は天才FKの名を欲しいままにした中村コーチが「PK担当」とはなんとも贅沢な布陣だが、中村コーチにとってはまさに渡りに船のラブコールだったというわけだ。
(小田龍司)
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