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記事全文を読む→分裂抗争「終結宣言」から1年 六代目山口組を変えた「5つの衝撃」(2)井上組長の邸宅が落札されて…
弘道会とともに山口組の屋台骨を担うことが期待されるのが山健組だ。その五代目組長である中田浩司若頭補佐だが、19年8月に神戸市内で起きた「弘道会組員銃撃事件」の実行犯として係争中の控訴審が今年2月に開廷したことが3つめの衝撃となった。
勾留中に幹部として帰参した中田若頭補佐は24年10月に、神戸地裁で無罪判決を受け、現場復帰を果たしていた。その後、若頭補佐に登用され、執行部会はもとより、親戚友好団体との外交の場にも積極的に参加していた。それだけに、控訴審の行方は組織運営にも影響を与えることは必至と見られる。
大手紙司法記者が言う。
「高裁では検察側の新証拠を認めず、即日結審となりました。実質審理が行われなかったことから、検察側の控訴棄却か、もしくは一審への差し戻しの公算が大きくなった。中田若頭補佐にとっては、有罪か無罪かの結果を待つことに変わりない状態ではあります」
執行部の一角で竹内新体制を支える中田若頭補佐の控訴審がさらなる衝撃的な展開を迎えるのか、5月12日に予定されている判決に注目が集まっている。
中田若頭補佐の身に10年に及ぶ抗争の暗い影がいまだ影響を及ぼしているのと同様、対立組織である神戸山口組のトップ・井上邦雄組長の身にも、現在進行形で衝撃の事態が起きている。
今年に入り井上組長の自宅が強制競売にかけられ、拠点を喪失するという衝撃の事態に追い込まれたのだ。
井上組長の神戸市内の自宅は神戸山口組にとって「本家」であり、幾度も六代目山口組側から襲撃の対象となってきた。終結宣言前の25年1月にも拳銃を携えた襲撃者の敷地内への侵入を許し、車両に放火される事件が発生していた。
地元関係者が言う。
「神戸山口組の傘下幹部が引き越こした金銭トラブルに関連して、組織トップの井上組長らに2億7000万円の弁済の代表者責任があるとして、損害賠償を求めていた。24年に大阪高裁がそれを認めた結果、弁済に応じなかった井上組長の邸宅が競売の対象にされたというわけだ」
自宅は3月24日に強制競売の入札が行われ、約8089万円で民間の不動産業者が落札したことがわかっている。
独立団体の現役トップの自宅が国に没収され競売にかけられることは異例中の異例であり、組織としての存続に暗雲が垂れ込める衝撃事態となった。
ジャーナリストが言う。
「井上組長はすでに別の私邸に居を移しているという情報もあります。本部事務所を失い、神戸山口組で抗争を一手に引き受けてきた山健組を失ったうえに『本家』まで手放さざるをえなくなった現在も、組織存続の意志に変わりはないようです」
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