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記事全文を読む→買えない酒「山崎12年」がまた値上げで男が飲むべきウイスキーは「本命=知多、対抗=1000円新勢力」
スーパーの棚に「山崎12年」が7000円から8000円台で普通に並んでいた時代がある。2013年頃のことだ。当時のネット掲示板には「わざわざ指名買いするほどか?」などという書き込みすらあった。いま読み返すと、目まいがする。
転機は2003年、国際品評会ISCで「山崎12年」がジャパニーズウイスキー初の金賞を受賞したことだった。海外バイヤーが群がり、国内ハイボールブームも重なって、山崎は「買えない酒」に化けていく。
2018年頃には原酒不足で欠品や終売が相次ぎ、2024年4月には定価が税込1万1000円から1万6500円へ、50%の大幅値上げ。今や量販店の抽選に当たらなければ定価では手に入らず、ネット実売価格は2万2000円から2万7000円台だ。
そして2026年4月、定価は税込1万7600円へと改定された。市場での流通価格は2万3000円から2万8000円前後。一部百貨店の福袋抽選では、当選確率0.6%を切ったケースまである。「山崎25年」にいたっては、オークションサイトで80万から95万円。完全に投機商品だ。
もっとも、昨年あたりからプレミアム価格にはやや落ち着きの兆しが見え、プレ値と定価の差は縮まりつつある。とはいえ、定価の2倍前後で取り引きされている現実は変わらない。
一方で手頃な価格帯には庶民の需要が流れ込み、安くてうまいボトルが人気を集めている。これが2026年ウイスキー市場の二極化の正体だ。
では毎日を戦うオヤジは、何を飲むべきか。本命は「知多」だ。2024年に税込4400円から6600円へ50%値上げされたが、2026年の値上げ対象には含まれず、定価は税込6600円で据え置き。実売は5000円台、ネットなら定価割れもある。この価格の安定感は、圧倒的と言うほかない。
担当者が現地ブレンダーと日本人好みの味に仕上げた「本気の作り」
連続式蒸溜のグレーンウイスキーだから大量生産が可能で、モルト系のように原酒不足で棚から消えるリスクが低いのも強い。
サントリーが「風香るハイボール」と名づけた飲み方は伊達ではなく、バニラやキャラメルの甘い香りにはちみつやシトラスのニュアンスが重なり、後味はすっきりとキレる。仕事帰りの一杯目に炭酸で割って流し込めば、脂っこい肉やコロッケにも無理なく寄り添ってくれる万能選手だ
もうひとつ熱いのが「1000円ウイスキー」という新勢力だ。筆頭はCGCグループのPBスコッチ「インペリアルガード」(700ml、税込1078円)。CGCは中小スーパー約200社が加盟する共同仕入れの巨大組織で、スペイサイド産モルトをバーボンオーク樽で熟成させた上、CGCの担当者が現地ブレンダーとともに、日本人好みの味へ仕上げたという。見た目の地味さに反して、作りは本気の一本である。
飲んだ人の声を拾ってみると…。
「バニラの甘みがあって、ピート臭も尖りもない」
「ハイボールで気軽にいける」
税込1078円でこの味なら、毎日の家飲み要員として文句なしだろう。
居酒屋で「山崎がさぁ…」と語るより、「知多」ハイボールを傾けて「これで十分うまいんだよ」と笑える男の方が、よっぽど粋ではないか。
(ケン高田)
アサ芸チョイス
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