社会
Posted on 2026年04月20日 07:30

知らないうちに「スマホに新しい機能」追加…進化型SMSに潜む「詐欺・危ない既読通知・無料のワナ」

2026年04月20日 07:30

 気づかないうちに、あなたのスマホに「新しい機能」が加わっている…かもしれない。「RCS(リッチ・コミュニケーション・サービス)」と呼ばれるそれは、2026年3月からソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOが順次提供を開始した、SMSの進化版だ。
 データ通信定額プランに加入していれば、追加料金なし。2月28日までの契約者は申込不要で利用できる案内が出ており、いつものメッセージアプリを開けば使える状態になっている。

 これだけを聞けば、便利な話に思える。実際に機能は充実している。写真や動画を電話番号だけで送れて、グループチャットもできる。LINEのように「既読」がつき、長文も送れる。AndroidならGoogleメッセージアプリ、iPhoneなら標準のメッセージアプリがあれば対応できる。ただし、この便利さには、悪用される余地があるのだ。

 従来のSMSでは、不審なメッセージは見た目がいかにも貧相だった。文字だけでURLが丸見えで、「これは怪しい」と気づいた。RCSはそこを変え、ロゴ画像、ボタン、色鮮やかなバナーを使ったメッセージが電話番号宛に届くようになる。
 これが銀行や宅配会社を装った詐欺に使われれば、本物との区別がつきにくい。ただし、GoogleやGSMAはRCSに送信者認証・検証バッジ・スパム対策を組み込んでいる。「RCSになったから詐欺が急増する」と断言できるわけではなく、リッチな見た目の悪用余地はあるが、対策も並行して整備されている、というのが現状だ。

「この番号は生きている」確認で「標的リスト」に加わる

 もうひとつ、見落とされがちなリスクがある。既読機能だ。メッセージを開くと、相手に通知が届く。これは裏を返せば「この番号は生きている」と知らせることになる。知らない番号からのメッセージを開いた瞬間、その電話番号が「使用中」であることが確認され、以降の標的リストに加わる可能性があるのだ。

「RCSを使うと月5000円、料金が上がる」という話がSNSで広まったが、これは正確ではない。RCS対応の相手との送受信は基本的に無料で、かかるのはデータ通信料のみ。ただし、相手がRCSに未対応の場合、自動的にSMSに切り替わって送信料が発生する。完全に無料とは言い切れない。

 とはいえ、対策は難しくない。知らない番号からのメッセージは、まず開かない。既読通知はオフに設定しておく。リンクが含まれていたら、どれほど本物らしく見えても押さない。それだけでリスクの大半は避けられる。

 便利な機能であることは間違いない。ただ「気づかないうちに使える状態になっていた」という点が、この話の核心だ。知らずに使い続けるのか、仕組みを理解した上で使うのか。それによって、同じ機能がまるで違う結果をもたらすことになるのだから…。

(ケン高田)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年04月11日 12:00

    2028年のNHK大河ドラマが「ジョン万」であることが発表された。ジョン万次郎こと中濱万次郞の波乱に満ちた人生の物語で、NHKのサイトから一部抜粋すると「19世紀の日米と太平洋を舞台に、命がけのサバイバルの連続と遥かなる再会のロマンを描く。...

    記事全文を読む→
    エンタメ
    2026年04月16日 11:30

    昨年8月、栃木工場でミッドナイトパープルの最後の一台が、静かにラインを離れた。それがR35 GT-Rの終わりだった。そしてこの4月14日、日産のエスピノーサCEOが長期ビジョン発表会の場で、記者の質問に答えた。「GT-Rは出す」いつ、どんな...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    スポーツ
    2026年04月16日 15:00

    4月15日に等々力球場(神奈川県川崎市)で開催された東都大学野球2部リーグ・日本大学対拓殖大学2回戦。スタンドの大学関係者やファンの視線をひときわ集めていたのが、日大の7番ファーストでスタメン出場していた村上慶太である。今季からホワイトソッ...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/14発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク