社会
Posted on 2026年04月22日 07:00

【しゃぶ葉】トレーが見える!薄すぎる!「スケスケしゃぶしゃぶ肉」が引き起こした「最適な厚み」論争と外食業界の「事情」

2026年04月22日 07:00

 しゃぶしゃぶの肉は、どのくらいの薄さが適当で、最も満足感が得られるのか。そんな疑問を誘発し、物議を醸しているのが、しゃぶしゃぶ食べ放題チェーン「しゃぶ葉」で提供された豚肉だ。これが「薄すぎる」とSNSで拡散中だが、トレーが透けるほどの極薄スライスはまさにインパクト抜群。笑いと違和感が同時に広がることになったのである。

 これが騒動になったことで、「しゃぶ葉」を展開するすかいらーくホールディングスは4月20日、「一部店舗で社内基準を満たさない状態の肉が提供されていた」と認めた。
 もともと「しゃぶ葉」では塊肉を各店舗でスライスし、食感や出汁の旨味を最大限に引き出す「最適な厚み」を定めているという。しかし今回は、その基準を下回る状態で提供されるケースが確認されたとして、利用客に謝罪する事態に発展した。

 しゃぶしゃぶにおける「薄さ」は、美味しさと直結する要素だ。問題は「一線を越えた」時に何が起きるか、である。肉が薄すぎるとまず、食感が消える。数秒で火が通り、口に入れた瞬間に溶けるが、裏を返せば「肉を食べている実感」が乏しい。
 さらに旨みは短時間で流出し、結果としてタレの味ばかりが際立つ。鍋料理の醍醐味である「待つ楽しみ」や「一枚ごとの満足感」が削がれ、量を食べても充足感が伴わないという皮肉な現象が起きる。

批判され続ける「シュリンクフレーション」という戦略

 こうした体感の劣化は、外食業界では珍しい話ではない。近年の原材料費高騰により、多くのチェーンが価格を据え置く代わりに量やサイズを調整してきた。ハンバーガーのパティ縮小、牛丼の肉量減、コンビニ弁当の「底上げ」など、価格据え置き、またはわずかに値上げをしてサイズや内容量を小さくする、いわゆる「シュリンクフレーション」は繰り返し、批判の的となっている。

 今回の特徴は「薄さ」が誰の目にも明らかだった点だ。写真一枚で違和感が共有され、ネタとしても拡散しやすい。しかも食べ放題という業態ゆえ、「好きなだけ食べられる」という期待とのギャップが、より強い不満を呼び込んだ。

 外食チェーンにとって、コストを抑えながら満足度を保つのは常に難しい問題だ。だがそのバランスが崩れると、企業側の工夫が「手抜き」と受け取られてしまう。
 今回の「透ける肉」は単なるミスなのか、それとも業界全体の苦しい事情の表れなのか。いずれにせよ、消費者の目は想像以上にシビアだ。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年05月27日 12:30

    問題発言をめぐる「あの×鈴木紗理奈」のバトルが、第2ラウンドに突入しようとしている。大騒動の発端となったのは、歌手・タレントのあのが出演する冠番組「あのちゃんねる」(テレビ朝日系)の、5月18日深夜の放送だ。お題に答えてシュートを決めるゲー...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年06月02日 12:30

    黒谷友香、市川由衣、勝地涼らが相次いで所属事務所から退所するとの発表が5月31日にあったが、一夜明けた6月1日、とんでもないトラブルに発展しそうな若手女優の事務所退所騒動が起きた。その女優は尾碕真花(おさき・いちか)。自身のインスタグラムで...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年06月03日 11:45

    通称「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物問題「エトミデート」事件で揺れる広島カープが「危険水域」に入っている。昨年12月に自宅で吸引使用した羽月隆太郎元選手は拘禁刑1年、執行猶予3年の実刑判決が確定。さらに自らTikTokで動画配信を行い、「...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/5/26発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク