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記事全文を読む→「月額0円」のはずがいつの間にか「毎月1万1000円」引き落とし!決済・配送サービス「GMOイプシロン」の「ダークパターン」騒動
月額0円だからと、しばらく放っておいた。ところが気付けば毎月、1万1000円が引かれていた。これは「GMOイプシロン」というサービスのことだ。聞き慣れない名前だが、ネットショップがクレジットカード決済や配送サービスを導入するための仕組みで、普段は表に出てこない「裏方」の存在である。
指摘されているのは、2026年3月分から毎月1万1000円が余分に引かれているケースだ。原因は「ゆうパック」「カンガルー便」といった配送オプション。もともと月額費用が0円で、有効にしたまま使っていない利用者が多かったとみられる。
公式発表を確認すると、GMOイプシロンは昨年12月24日に、とある措置を講じていた。2026年2月1日からゆうパック関連、カンガルー便関連の配送オプションについて、これまで0円だった月額費用をそれぞれ5000円(税抜)に改定するというものだ。両方を契約していれば、税込1万1000円になる。理由として挙げられているのは、システム保守や監視体制などの維持コストの上昇だ。
問題は値上げ自体ではなく「気付きにくさ」にある。この費用は売上明細には出ず、振込明細書を確認しないと見えてこないからだ。日々の売上だけ見ていれば、何カ月も気付かないままになりかねない。
解約にしても管理画面から「契約・審査」「解約申請」「一部解約申請」と進む必要があり、けっこうな手間を要する。だから利用者からは、こんな声が出る。
「これはダークパターンではないか」
動画配信サービス「DAZN」を引き合いに出す反応も見られたのだった。
なぜDAZNが想起されるのか。サッカーワールドカップ開幕直前の6月、DAZNはサッカー専用プランを「月額980円」と大きく表示していたが、実際は1年間解約できない年間契約であり、総額2万6340円を支払う仕組みだった。
そもそもサッカープランの980円は3カ月割引が適用された後の金額であり、その後は実際に2600円もかかるのだ。
気が付きにくい・やめにくい・放っておくと毎月取られる
年間契約である旨は小さな文字でしか示されておらず、安さを強調する表示と重要条件を隠す構成は「ダークパターンの典型例」だと指摘された。DAZN側は表示の不備を認めて謝罪したが、炎上は収まらなかった。
GMOイプシロンは値上げ自体を事前に公式案内しており、表示で誤認させたDAZNのケースと同一視はできない。ただ、両者に共通するのは「気が付きにくい」「やめにくい」「放っておくと毎月取られる」という不親切だ。
我々の身の回りにも、似た仕組みの契約は意外と多い。契約したまま使っていないレンタルサーバー、更新だけ続いているドメイン、スマホの補償サービス、クレジットカードに付いた有料オプション。どれも「最初は無料、もしくは安かった」という共通点を持つ。
そこで今、できることはひとつ。クレジットカードの明細、銀行の引き落とし履歴、料金改定の通知メール、各サービスのマイページをまとめて見直すことだ。「月額費用」「オプション利用料」「サービス手数料」「更新料」「年会費」「サポート料」といった名目には特に注意したい。
「月額0円」は「永久に無料」という意味ではない。規約が変われば有料になることもある。積み重なれば年間で大きな金額になる。年に一度はネット契約とカード明細を全て洗い出す習慣を持ちたい。
(ケン高田)
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