スポーツ
Posted on 2026年06月23日 20:00

若手投手が覚醒…西武・西口文也監督が自ら体験した「高額ニンジン作戦」1600万円事件の真相

2026年06月23日 20:00

 パ・リーグで首位を走る西武の西口文也監督は勝負どころで、かつて自らを覚醒させた伝説の「高額ニンジン作戦」を敢行するのではないか――。そう思わせるほど、シーズン前の下馬評を覆す快進撃を続けている。

 7年ぶりのリーグ制覇も夢物語ではなくなってきた。今季はエース格の高橋光成が、開幕から絶好調。武内夏揮、菅井信也ら若手先発陣も充実し、打線はタイラー・ネビンを中心にまとまっている。スポーツ紙遊軍記者が言う。
「今季が2年目となる西口監督が掲げた、ミスを減らす野球が浸透しつつあります。このまま逃げ切る可能性は十分ありますよ」

 西武一筋、投手として通算182勝の実績を誇る西口監督だが、1994年のドラフト会議では3位指名で入団した選手だった。
 プロ1年目にアメリカ独立リーグのスーシティ・エクスプローラーズに野球留学したことで、代名詞となったチェンジアップを習得。これが当時の東尾修監督の目に止まり、帰国後はプロ初完封を含む2勝を挙げた。

 2年目は開幕当初からローテの一角を担うことになり、シーズンではリーグ2位の勝ち星。奪三振数はソフトバンクの工藤公康に次ぐ173個で、こちらもリーグ2位に食い込んだ。ある意味、シンデレラボーイだ。

 当時の西口投手を覚醒させた出来事がある。東尾監督の「1勝100万円」発言だ。東尾監督は西口投手に期待しており、ことあるごとに、こう言っていた。
「オツ(西口投手の愛称)にはプロで1勝するごとに、100万円を俺のポケットマネーで払う。それだけ期待している。1勝100万円なら安いものだ」

16勝したら2人は貝のように口を閉じてしまい…

 当時は遠征で着用するスーツの下に着るワイシャツの下には、アンダーシャツが普通だった素朴な人間。東尾監督の発言を真に受け、1勝するごとに「これで○○万円、ゴッチャンです」と笑顔を浮かべていた。

 当初はその活躍を嬉しそうに見守っていた東尾監督も5勝、10勝と勝ち星が積み上がっていくうちに、口が重くなった。当時の担当記者が「本当に払うんですか」「これで1000万円ですね」と質問しても、はぐらかすようになった。

 結局、16勝で約束が守られていれば1600万円が支払われたことになる。その後、この問題に関して両者は貝のように口を閉じているため、今なお真相は藪の中だが、
「一説によると、東尾監督が行きつけの銀座の高級クラブでひと晩接待する、ということで手を打ったと。時代は変わっても、高額ニンジン作戦は、給料が安い若手投手には効果てきめんでしょう」

 実際に支払われるかは別にして、その絶大なる効果をよく分かっているのは西口監督本人だからだ。

(阿部勝彦)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年06月12日 14:30

    巨人がセ・パ交流戦15試合消化時点で9勝4敗2分と、白星を積み重ねている。パ・リーグ球団がセ・リーグ勢を圧倒する交流戦で、巨人はセで唯一、大きく勝ち越している。阿部慎之助前監督から引き継いだ橋上秀樹監督代行の、調子がいい選手をとにかく使うス...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年06月16日 11:00

    まさにハチの巣をつついたような騒ぎになっている。昨年までロッテ監督だった吉井理人氏が、楽天の新監督に就任することが決まったからだ。混迷を極める楽天らしい、シーズン途中という異例のタイミングである。そんな中、楽天は6月17日の午前中に仙台市内...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年06月19日 07:00

    阿部慎之助前監督が去った巨人は、橋上秀樹代行体制で臨んだセ・パ交流戦に、セ・リーグ球団で唯一、勝ち越した。6月19日からはリーグ戦の再開となるが、ここに元巨人1軍打撃チーフコーチが爆弾を投下した。野球解説者・愛甲猛氏のYouTubeチャンネ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク