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記事全文を読む→佐藤二朗の「橋本愛ハラスメント報道」には疑義だらけ!バラエティー番組「連続欠席」の不穏な前触れ
文春オンラインによる「佐藤二朗が橋本愛に問題行為」なる第一報には、個人的に「だからか」と納得したことと、どうにも腑に落ちないことがある。
6月23日が最終回だったドラマ「夫婦別姓刑事」(フジテレビ系)で、佐藤と橋本はダブル主演したが、この撮影中に「事件」が起きたという。
実は私はこのドラマが始まる前から、得体の知れない不穏な空気を感じていた。それはドラマ初回放送日となる4月14日、番宣を兼ねて2人が揃って「ぽかぽか」に出演する予定だったのに、急遽「喉の痛みと体調不良」を理由に、橋本がお休みした。
その前週4月6日の「ネプリーグ」には、共演する坂東彌十郎、月島琉衣らと4人で参加予定だったのが、やはり「喉の痛み」を理由に、今度は佐藤がお休みしたのだ。
これらを見て「夫婦別姓」どころか「夫婦別居」なほど仲が悪かったりして…などと冗談交じりに思っていたのだが、まさかその裏であんなことになっていたとは。
「事件」を要約すると、こんな感じになる。
過去のトラウマから身体接触に制限がある橋本側と、その事実を制作陣から事前に共有されていなかった佐藤との間で、演技中の身体接触をめぐるトラブルが起こる。その後、佐藤が橋本の楽屋を訪れ、トラウマに配慮しつつも、その状態が今後も続くのであれば「役者を続けるべきではないのではないか」と話したのは橋本のキャリアを全否定する発言であり、深刻なハラスメントにあたる――。
当事者でもなければ、そのやりとりを見たわけでもないが、佐藤がそういう発言をしたことは想像に難くない。しかしそれは「ハラスメント」などではなく「プロとしての在り様」「役者の矜持」を熱く語っただけだと思うのだ。
日頃、トーク番組で語る内容や、第49回日本アカデミー賞で最優秀助演男優賞を獲得した時のスピーチなどを見ていると、あんなトリッキーな顔と演技だけど、佐藤は俳優という仕事に誇りを持つ熱い男であることが分かる。
リスクマネージメントの観点からも極めて難しい起用
こんなことを言うと「ハラスメントを容認するのか」だの「トラウマを抱えた人間が仕事の幅を狭めなければいけないのか」だのと言い出す者がいそうだが、そうじゃない。人にはそれぞれの事情で「適さない」または「できない」仕事がある。
「高所恐怖症」には高い所で作業する鳶職は厳しいし、「閉所恐怖症」に狭い車の下に潜り込むこともある自動車整備士は辛いだろう。これは差別でもなんでもない。
ミスや事故が起きる可能性が高まったり、効率が明らかに落ちることが予想できる人を現場で起用し続けることは、リスクマネージメントの観点からも極めて難しい。これはいつどんな予期せぬ身体接触や感情の爆発を求められるか分からない、ドラマ撮影という場でも同じだ。
佐藤は小学生の時に「強迫性障害」を発症していると公表している。心の障害がもたらす苦痛と、それを克服する努力を、彼自身もよく知っているはずだ。だからこそ橋本への言葉は、同じように傷や制約を抱えながらもプロの表現者として生きようとする後輩への、現実の厳しさを伝える誠実な問いかけだったのではないだろうか。それを単なる「ハラスメント」と言われているのだとしたら、こんなにやるせない話はない。
(堀江南/テレビソムリエ)
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