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記事全文を読む→本田圭佑の「オレを日本代表監督に1年試して」で問題になる「監督ライセンス」ってナニ?
サッカーW杯北中米大会、日本代表戦の解説でバズった本田圭佑が、自身のXで日本代表監督への立候補を電撃表明した。
〈賛否あると思うけど言わせてもらいます。。森保さんに1年契約の継続オファーをしてるというニュースを見たけど、そんな次の監督候補が見当たらずの繋ぎのオファーなら、僕を1年試してみてください。もしアジア杯で負けたら問答無用でクビにしてくれていい。その勝負に受けて立ちます〉
本田は今年4月、シンガポールの日系サッカークラブチーム、アルビレックス新潟シンガポールがFCジュロンとチーム名を変えて再編成されるのに合わせ、同クラブに加入。クラブの優勝と、自身が「マジック1」としている「複数国のトップリーグでの公式戦得点」ギネスブック記録更新を目標に挙げている。
すでに10カ国のクラブチームで得点しており、FCジュロンでも達成すると11カ国を数え、まさに前人未到の記録となる。本田は個人記録更新を諦めてでも、試しに使ってほしいというのだ。
とはいえ現行制度において、本田は監督になれない。日本でJリーグの監督をやるには、日本サッカー協会(JFA)が発行する最高位の「S級ライセンス」を持っていなければならない。このS級ライセンスというのが曲者で、長谷部誠氏や岡崎慎司氏のようにドイツの指導者ライセンス(B級など)を取得していても、日本のライセンスとの互換性がないのだ。
日本代表で20試合出場した選手はA級ライセンスの研修から受けられる特例ができたこともあり、内田篤人氏はドイツで指導者ライセンスを取らず、最短距離で日本国内の指導者になる道を選んだ。
ところがドイツでブンデスリーガ出場経験が豊富なのに、S級ライセンスを取るために「サッカー後進国」アメリカの研修を受けねばならないというチグハグな内容だった。
日本サッカー協会の「既得権益」システムを崩す
本田はこうした現状について、次のように主張している。
「(ライセンスを)取る気はいっさいない。ルールを変えることっていうのはけっこう、いわゆる既得権益になっちゃっているので、簡単な話ではない」
「今のコーチングライセンス制度は廃止して、新しいルールを作るべき。プロを経験した選手は筆記テストだけで取得できるのが理想。母数を増やして競争させる。クラブ側も目利きが今まで以上に求められる。ただ、選択肢は増える」
なんと、JFAの「既得権益」とまで言い切っているのだ。W杯で優勝を目指すという一方、海外経験のない重鎮が指導者育成プログラムを作っているのは矛盾があり、既得権益だとするこの発言主旨には一理ある。
JFAの山本昌邦技術委員長は本田の立候補について、
「その意気込みというか、気持ちというのは非常に重要なことだと思いますし、(宮本恒靖)会長からもお話がありましたけれども、監督人事はいろいろな角度から検証してステップを踏んで決まっていくものなので、今のお話はしっかりと受け止めることは受け止める。すぐにということをお返事はできませんが、将来的にそういうものを目指していただきたいタレントのひとりだと思っています」
一応は本田からのパスを受け取った形だが、次期監督というゴールに向かうことはあるのだろうか。
(那須優子)
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