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記事全文を読む→関西国際空港「国内線リニューアル」でも神戸空港に利用者が流れ…就航ラッシュで変わる「関西3空港の勢力図」
関西国際空港が、第2ターミナルの国内線エリアで保安検査場の配置を見直し、待合スペースを広げるなどのリニューアルを進め、「使いやすい空港」への転換をアピールしている。保安検査場や待合スペースを刷新し、フードコートや土産物売り場を充実させることで、これまで国際線のイメージが強かった関空の国内線利用を伸ばしたい考えだ(写真)。
2017年の開業から「何もない」と利用者から不満の声が出ていた第2ターミナル。今になってようやく、大規模リニューアルに着手したわけだが、航空業界では「タイミングが少し遅かったのではないか」との見方が。その理由は、神戸空港の急速な存在感の高まりにあった。
神戸の空の玄関口である神戸空港は国際線の就航拡大に加え、国内線でも新規就航や路線拡充が相次いでいる。ここ1、2年だけでもスカイマークは新千歳、仙台、茨城、長崎、鹿児島、那覇など主要路線を次々と増便・拡充。「神戸を拠点にしたい」という航空会社の声は、以前よりも強まっている。
航空会社にとって神戸空港の魅力はなにより、立地の良さだ。空港と中心地の三宮はポートライナーによって短時間で結ばれ、神戸市内はもちろん、阪神間からのアクセスも抜群。ターミナル内のレストランやカフェ、売店は見直され、2025年4月には3階にフードコート「神戸ソラもぐ」がオープンして、空港で過ごす時間そのものの快適性が向上した。コンパクトな空港ゆえに移動距離が短く、搭乗までのストレスが少ない点も、利用者には好評だ。
手荷物料金を含めたトータルコストでは神戸発が安くてラク
一方の関空は、国際線ネットワークや24時間運用という、他の空港にはない強みを持つ反面、大阪市内からでも移動に時間がかかるという弱点を抱える。深夜便を利用すると公共交通機関が限られ、帰宅に苦労することは少なくない。第2ターミナルの駐車場には満車が目立ち、使い勝手の面では課題が残る。国内線だけを利用する人にとっては「伊丹や神戸で十分」という判断になりやすく、ターミナルをどれだけ快適にしても、立地というハンディは簡単には覆せない。
筆者自身も例えば関西から沖縄へ行く際は、関空からLCCを利用するより、神戸空港からスカイマークを利用することが多い。航空券だけならLCCの方が安く見えても、関空までの交通費や移動時間、手荷物料金などを含めたトータルコストを考えると、神戸発が結果的に安く、しかもラクだからだ。
もちろん、関空が神戸空港に取って代わられるわけではない。アジアや欧米を結ぶ国際線や貨物輸送、LCCの拠点としての存在感は今後も揺るがないだろう。しかし国内線に限れば、流れは確実に神戸へと向かっている。
関西3空港の役割分担は大きく変わりつつあり、国内線では「とりあえず神戸」という利用者が今後、さらに増えていくことが予想される。
(旅羽翼)
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