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記事全文を読む→熊本地震で露呈した外食頼みのシニア生活「コンビニ止まって食べるものがない!」最低限の調理スキルも「災害対策」だ
7月28日午後に熊本を襲った大地震では、建物やインフラだけでなく、現代人の生活スタイルの弱点が浮き彫りになった。今回の地震に限ったことではないが、とりわけ深刻なのが、60代以上の独身男性に少なくない「外食・コンビニ依存」の問題だ。
事実、被災地ではコンビニの商品棚が空になり、飲食店が営業を見合わせるケースが続出。
「食べ物がなく、何を食べればいいのかわからない。何軒も探し回って歩き、ようやく1軒だけやっている飲食店を見つけました」
熊本市内在住の62歳男性は、焦燥感あらわにそう語る。
普段は朝昼晩を外食や弁当で済ませ、自宅に米や乾麺、缶詰などの備蓄がほとんどない人ほど、その影響は大きい。高度経済成長期を支えた世代の男性の中には「料理は妻がするもの」という価値観で育った人が少なくない。定年後、あるいは独身生活になっても自炊を覚えないまま過ごし、スーパーで生鮮食品を買って調理する習慣が身についていないのだ。
平時であれば、それでも困ることは少ない。コンビニは24時間営業し、ファミレスや牛丼チェーン、定食店も営業している。しかし災害では、その「当たり前」が一瞬で失われる。ライフラインが止まり、物流が滞れば金があっても食料を買えない事態は十分に起こりうる。
デリバリーやコンビニに依存する若い世代も…
もちろん、これは高齢男性だけの問題ではない。若い世代でもデリバリーやコンビニに依存した生活を送る人は多い。ただ、体力や機動力が落ちる高齢者ほど、深刻になる。避難生活が長引けば、栄養の偏りや体調悪化につながりやすい。
そして防災用品だけでなく、「最低3~7日分の食料備蓄」と「米を炊く、レトルトを温める、乾麺を茹でる」といった最低限の調理スキルも災害対策のひとつだと、危機管理の専門家は指摘する。
災害は日常の便利さを容赦なく奪う。その時に生き残るのは、特別な知識を持つ人ではない。あり合わせの食材で一食を用意できる力と、わずかな備えを続けてきた人かもしれない。
(カワノアユミ)
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