社会
Posted on 2026年07月30日 07:00

熊本地震で露呈した外食頼みのシニア生活「コンビニ止まって食べるものがない!」最低限の調理スキルも「災害対策」だ

2026年07月30日 07:00

 7月28日午後に熊本を襲った大地震では、建物やインフラだけでなく、現代人の生活スタイルの弱点が浮き彫りになった。今回の地震に限ったことではないが、とりわけ深刻なのが、60代以上の独身男性に少なくない「外食・コンビニ依存」の問題だ。

 事実、被災地ではコンビニの商品棚が空になり、飲食店が営業を見合わせるケースが続出。
「食べ物がなく、何を食べればいいのかわからない。何軒も探し回って歩き、ようやく1軒だけやっている飲食店を見つけました」
 熊本市内在住の62歳男性は、焦燥感あらわにそう語る。

 普段は朝昼晩を外食や弁当で済ませ、自宅に米や乾麺、缶詰などの備蓄がほとんどない人ほど、その影響は大きい。高度経済成長期を支えた世代の男性の中には「料理は妻がするもの」という価値観で育った人が少なくない。定年後、あるいは独身生活になっても自炊を覚えないまま過ごし、スーパーで生鮮食品を買って調理する習慣が身についていないのだ。

 平時であれば、それでも困ることは少ない。コンビニは24時間営業し、ファミレスや牛丼チェーン、定食店も営業している。しかし災害では、その「当たり前」が一瞬で失われる。ライフラインが止まり、物流が滞れば金があっても食料を買えない事態は十分に起こりうる。

デリバリーやコンビニに依存する若い世代も…

 もちろん、これは高齢男性だけの問題ではない。若い世代でもデリバリーやコンビニに依存した生活を送る人は多い。ただ、体力や機動力が落ちる高齢者ほど、深刻になる。避難生活が長引けば、栄養の偏りや体調悪化につながりやすい。

 そして防災用品だけでなく、「最低3~7日分の食料備蓄」と「米を炊く、レトルトを温める、乾麺を茹でる」といった最低限の調理スキルも災害対策のひとつだと、危機管理の専門家は指摘する。

 災害は日常の便利さを容赦なく奪う。その時に生き残るのは、特別な知識を持つ人ではない。あり合わせの食材で一食を用意できる力と、わずかな備えを続けてきた人かもしれない。

(カワノアユミ)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年08月29日 07:00

    ダブル不倫スキャンダルで一躍、その名を浸透させた元宝塚女優・花乃まりあに、さらなる荒波が襲いかかっている。8月まで上演されたミュージカル「愛の不時着」でダブル主演した三山凌輝との「不適切な関係」報道からおよそ1カ月が経過したが、花乃を取り巻...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    政治
    2026年08月29日 10:30

    ウクライナ東部の前線後方で、強烈な閃光が走る。通信は途絶え、放射性物質を含む雲が国境方向へ流れ始めた。欧州各国の放射線量モニターが跳ね上がり、NATOは緊急協議に入る。原油先物は急騰し、株式市場は暴落。北京では習近平政権が対応を迫られる――...

    記事全文を読む→
    社会
    2026年08月31日 20:30

    日本のホテルに泊まっていて「チェックアウト時間が早すぎる」と感じたことはないだろうか。日本では「10時チェックアウト、15時チェックイン」という設定が今も多い。ところが海外では「12時チェックアウト、15時チェックイン」をスタンダードにして...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/1発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク