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記事全文を読む→熊本地震で2度被災した文化財「歴史的古民家」が「修復不能」で消えていく現地住民の「深い嘆き」
熊本県を襲った今回の大地震で、地域に残されてきた歴史的な民家が相次いで姿を消す可能性が高まっている。
熊本では2016年の地震でも多くの古い住宅が被災した。その中には文化財や歴史的建築物として価値を認められ、自治体などの支援を受けて保存修理された民家もある。壊れたから取り壊すのではなく、「次の世代に残す」という選択がされた建物だ。
しかし今回の地震は、その判断を改めて難しいものにしている。八代市に親戚の家があるという市内の男性は、肩を落としてこう話す。
「親戚の家は、2016年の熊本地震で一部が壊れて、その時は市から補助を受けて修理しました。ところが今回の地震で、ほぼ全壊してしまったんです。
しかも壊れたのは前回直した部分ではなく、昔から残っていた基礎的な部分でした。前回修理したところは比較的無事だったんですが、古い部分が大きく壊れてしまいました。ここまで壊れると、安全面を考えても、結局は解体するしかないのではないか、という話になっています」
「昔の熊本」を知る手がかりそのものがなくなる
「全壊」と判定された住宅は、解体という現実的な選択肢が近づいてくる。それでも古い柱や梁、建具などを残したり、建物の構造や被災状況を記録したりすることはできる。
2016年の地震から10年。前回は「壊れたけれど残そう」とした建物が、今回の地震で「壊れたからなくす」ことになるとすれば、そこには何が足りなかったのか。
人命と安全が最優先なのは言うまでもない。それでも熊本の町並みや暮らしの記憶を伝えてきた貴重な民家までひとつずつ失われれば、「昔の熊本」を知る手がかりそのものがなくなってしまう。
今回の地震は復旧だけでなく、災害に弱い歴史的な民家をどう次世代へ引き継ぐのか、という課題を突きつけている。
(カワノアユミ)
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