社会
Posted on 2026年09月20日 18:02

反・六代目山口組勢力「囚われの若頭」が引退決意(3)忠誠心を示した絆會・金澤若頭

2026年09月20日 18:02

 池田組に続き六代目山口組との特定抗争指定が9月20日に解除されることが報じられたのが、絆會(織田絆誠会長)だ。同会の金澤成樹若頭は組織のナンバー2でありながら、みずから3度も流血事件を引き起こし、両組織が指定されるきっかけを作った。

 神戸山口組(井上邦雄組長)から再分裂した当初、六代目山口組への復帰がささやかれたこともあり、絆會側から「六代目」側との抗争に積極的に参画する場面はなかなか見られなかった。だが、金澤若頭の行動で、事態が一変する。

 20年9月、長野県宮田村のラーメン店の駐車場で、三代目竹内組・宮下聡組長の腹部を銃撃した殺人未遂事件が発生したのだ。

「みずからの跡目を譲った宮下組長が三代目弘道会(当時)に移籍する動きを示したため、これを阻止すべく、金澤若頭が宮下組長を呼び出し説得。応じなかったため腹部を銃撃する暴挙に出たのです。指名手配を受け逃亡中の22年1月には、水戸市内で六代目山口組直系の三代目一心会(能塚恵会長)系幹部が事務所内で射殺され、その実行犯として逮捕されたのも金澤若頭でした」(山口組事情に詳しいジャーナリスト)

 さらに、六代目山口組の主力部隊、三代目弘道会(当時)直参に初の犠牲者が出る。23年4月22日、神戸市長田区のラーメン店で、店のオーナーであった湊興業・湊学組長が厨房内で、頭、鼻、口から血を流した状態で倒れていた。ほぼ即死だった。

 発生直後から金澤若頭の関与が取り沙汰された。各地で開かれた六代目山口組傘下の会合で「軽はずみな行動を慎むように」との伝達がなされたことからも、その衝撃の大きさが伝わってくる。

 その後金澤若頭は、仙台市内のアパートに潜伏中の24年2月、最初の銃撃事件を追う長野県警に逮捕される。その他の殺人事件2件でも逮捕、起訴され現在、公判を待つ身だ。ジャーナリストが言う。

「取り調べに黙秘を貫き、動機を語ることはなかったようだが、織田会長と組織への忠誠心から犯行に及んだのは明らか。業界内からも驚嘆の声が上がったほどで、織田会長も、裁判の帰趨を見届けるまで身動きがとれないのではないか」

 その最中、先述したとおり、両者への指定は解かれることになる。

「組織に殉じる覚悟を示した金澤若頭に報いるためにも、絆會は組織を維持していくことになるでしょう」(ジャーナリスト)

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