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記事全文を読む→ソフトバンク・中村晃の引退セレモニーに「ひとりだけ呼ばれなかった歴代監督」の寂しい「画像拡散」
「歴代の監督さん、本当にありがとうございました」
みずほPayPayドームで行われた9月27日の引退セレモニーで、中村晃は王貞治、秋山幸二、工藤公康、藤本博史、小久保裕紀と、在籍19年間の5人の監督の名前を挙げて感謝を伝えた。ところが、直後に花束を手に現れた歴代監督は4人。2022年から2年間チームを率いた藤本氏の姿だけが、そこになかった。
この不在をめぐり、藤本氏のインスタグラムのコメント欄を写した画像がXに投稿された。「なぜ藤本前監督だけ来なかった(呼ばれなかった)のですか?」と尋ねた人物に、認証マーク付きの藤本氏のアカウントが「呼ばれてません」と返信している。この画像は一気に広まった。
花束贈呈には加わらなかったものの、藤本氏と中村の縁は浅くない。藤本氏は2011年にホークスの2軍打撃コーチに就任し、2013年からの2年間は1軍打撃コーチとして、レギュラーに定着していく中村を間近で見てきた。中村が最多安打のタイトルを獲得した2014年も、藤本氏は1軍で打撃を指導していた。
ではなぜ、そんな恩師が花束の列にいなかったのか。花束を渡した4人と藤本氏の監督成績を比べると、目につく違いがある。王、秋山、工藤、小久保の4人はいずれも、ホークスをリーグ優勝に導いた。
一方、藤本氏が率いた2022年は、優勝マジック1で迎えたロッテとの最終戦に3-5で逆転負けし、76勝65敗2分で並んだオリックスに、直接対決の勝ち越しで優勝をさらわれた。
5人のうち監督としてリーグ優勝を経験していないのは…
大型補強で巻き返しを期した翌2023年も、7月に球団54年ぶりの12連敗を喫して71勝69敗3分の3位に終わる。クライマックスシリーズではロッテに延長10回で3点のリードをひっくり返され、サヨナラ負けで敗退した。翌日の退任会見で藤本氏は、
「ここっていう時にね、勝てなかった……」
と声を詰まらせている。5人のうち監督としてリーグ優勝を経験していないのは、藤本氏だけである。
これが人選の理由だったかどうかは分からない。それでも、優勝した監督と優勝できなかった監督で扱いに差があるのではないか、という疑問が広がってしまった。
そうした疑問とは裏腹に、球団は今年5月、王球団会長の功績を称える式典「OH SADAHARU LEGACY DAY」には、秋山氏や工藤氏とともに藤本氏を招いている。
では今回の花束を渡す顔ぶれは、誰が決めたのか。花束を贈ったのは歴代監督だけではなく、帝京高校時代の恩師である前田三夫氏や、同期入団で現在はオリックスの岩嵜翔も列に加わっていた。人選をしたのは球団なのか、中村本人の希望がどこまで反映されたのか。
5月の式典には招かれた藤本氏が、もし優勝経験の有無で線が引かれたのだとすれば、それは勝者だけを称える常勝ホークスの暗部と思わざるをえない。
(ケン高田)
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