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記事全文を読む→東京・千代田区「都議補選」が国政選挙なみの総力戦を展開する「各党の深~い事情」
10月23日に告示された東京都千代田区の都議補選(11月1日投開票・定数1)は、新人8人が立候補しての大激戦となっている。実はこれ、単なる補選ではなく、各党とも来年の統一地方選を占う前哨戦とみなしており、国政選挙なみに力が入る熱い戦いなのだ。
前哨戦であるというほかにも、重要な要素があると解説するのは政治アナリストである。
「昨年の都議選で『減税メガネ』候補として無所属で出馬し、自民党はじめ各政党推薦候補らを軒並み退けて当選、一大旋風を巻き起こした佐藤沙織里氏が、たった1年で突然、辞職したのです」
しかも辞職の真相が闇に包まれいるのだ。
佐藤氏はYouTube動画で辞職理由について、
「今後の人生に大きくかかわる事情が重なった。命を優先し、今を生きる活動を優先する」
憔悴した表情でそう発信したことから、揣摩臆測が飛び交う事態に。
周辺を取材していた記者は、こう指摘する。
「佐藤氏は当選直後から東京都の闇を暴くとばかりに、自らの公認会計士、税理士の資格と知識を生かして、東京都が長年にわたり消費税を納めていなかったなどと舌鋒鋭く切り込んで、都政追及に意気軒高でした。一方で、政務活動費を使って開いた佐藤氏の会合動画をYouTubeで発信したところ、その動画収益をめぐり、都との間で騒動になりました
いずれにしても佐藤氏辞職の件はこれから先、徐々に真相が明らかになるはずだ。ともあれ、この辞職で残り任期が3年もあることから、各政党は今度の補選に総力戦の構えなのである。
だが自民党は前回推薦した元男性区議が再度チャレンジしても、推薦を出さなかった。中堅の都議が言う。
「都民ファーストと公明党が推薦した弁護士の候補の応援演説で、元自民党総務会長まで務めた野田聖子氏が応援に駆け付けるなど、自民党は分裂選挙ぎみ。推薦を出して敗北したら来年の統一地方選や政権支持率に影響が及ぶと思って、推薦を出さなかったのではないですか」
参政党が「獲りにいく」と自信を深めている理由
国民民主党も公認、推薦を見送っている。しかし他党は公認続々だ。立憲民主党は元女性区議を、共産党と維新は公認候補を擁立。一段と力が入るのは参政党で、
「元銀行員の女性候補を公認しました。参政党の神谷宗幣代表は初日から候補者の応援に入り、『獲りにいく』と自信を見せている。というのも、直前の横浜市長選では自民、維新、公明、国民民主の推薦候補に食らいついて堂々の2位と善戦したことで、自信を深めているからです。この都議補選で当選なら、続く福岡市長選(11月1日告示、15日投開票)や来年の統一地方選でさらなる躍進だと読んでいるようです」(都議会関係者)
都民ファーストと公明が推薦する候補(小池都政と千代田区をつなぐ会公認)には都民ファースト生みの親である小池百合子都知事が街頭演説に駆け付け、こちらも議席獲得に躍起になっている。
昨年の都議選での佐藤前都議の獲得票は7232、次点の都民ファースト候補は6986票と、僅か246票差だった。今回も7000票前後の激戦になりそうだ。
(田村建光)
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