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記事全文を読む→5年契約途中で楽天に放出!巨人が甲斐拓也を「余剰戦力」にした代償は「6億8400万円の浪費+将来性ある若手投手1人」
巨人が背番号10を託した捕手は、5年契約の2年目を終えたところで東北へ移ることになった。阿部慎之助前監督が現役時代に背負った番号とともに迎え、推定5年総額15億円で契約した甲斐拓也を、巨人は楽天へ金銭トレードで放出。10月30日に両球団が発表したのは、複数年契約の途中での移籍という、前例の少ない決着だった。
もっとも、移籍の可能性は今季の早い段階から報じられていた。開幕を2軍で迎えた甲斐について、5月にはパ・リーグ球団へのトレード説が伝えられ、推定3億円の年俸が障害になると指摘されていた。
7月には巨人が年俸の一部を負担する形でのトレード案まで取り上げられた。発表は突然でも、移籍話そのものは以前から表に出ていたわけだ。
ここで思い出すのは、巨人は2年前、甲斐を迎えるために何を差し出したのか、だ。契約年俸は3億円。加えてソフトバンクには人的補償として伊藤優輔投手を送り出し、甲斐の旧年俸2億1000万円の40%にあたる8400万円の金銭補償も支払っている。2年分の推定年俸6億円と合わせると、概算で投手1人+6億8400万円。契約金や出来高を含まない推定額である。
その甲斐は1年目こそ開幕から先発マスクをかぶり、68試合で打率2割6分、4本塁打を記録したが、8月に右手を骨折して離脱した。2年目は開幕を2軍で迎え、1軍出場は13試合、先発マスクは3試合だけだった。
同じ年に大城卓三はチーム最多の112試合に出場し、終盤は4番を任されている。年俸3億円の捕手が1軍の戦力として機能しないまま、2年目を終えたことになる。
仮に残り3年、年俸3億円が続いていれば9億円。巨人にとって甲斐との契約は、1軍で使わないまま年俸だけを払い続ける不良債権と化していた。原則的に残りの年俸は、移籍先の球団が負担することになる。
炭谷銀仁朗の前例は甲斐が辿った経緯と重なる
巨人がFAで獲った捕手を契約途中で楽天へ金銭トレードに出すのは、これが初めてではない。2018年オフに西武からFAで加入した炭谷銀仁朗がそうだ。巨人と結んだのは3年契約で、その最終年の2021年7月、シーズン途中に楽天へ金銭トレードで移っている。炭谷の獲得時にも巨人は人的補償で内海哲也を西武へ送り出しており、大城の成長で出番が減った経緯まで甲斐と重なる。
巨人の水野雄仁編成本部長は、甲斐の出場機会を移籍の理由に挙げた。
「せっかく来てもらったんですけど、なかなか出場機会がちゃんとなかったので。なんとかいい形で甲斐選手がまた今後も活躍できる場をと思って、たまたま(楽天と)折り合った。引き受けていただけるということで、移籍になりました」
新天地で出番を得られるなら、再出発になろう。だが、それと巨人の補強で発生した代償は別の話だ。球団が複数年の大型契約を結ぶのは、迎えた選手が長く巨人の戦力になることが前提となる。その選手を契約途中で手放すなら、将来性ある生え抜き投手を送り出してまでFAで獲る意味は薄れるのではないか。
(ケン高田)
アサ芸チョイス
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