芸能

快挙逃すも、渡辺謙のトニー賞ノミネートは「ちょっと持ち上げすぎ」

20150610watanabe

「王様と私」でブロードウェイミュージカルに初出演、演劇界最高の栄誉とされる「第69回トニー賞」でミュージカル部門の主演男優賞にノミネートされた渡辺謙が、惜しくも受賞を逃した。ところが、この主演男優賞ノミネート自体に「ちょっとやりすぎ」という声があると、ハリウッド俳優らに数多くインタビューしている女性記者が顔をしかめる。

「タイ人の王様役ですから東洋人がキャスティングされることはわかりますし、アメリカで唯一、観客が名前と顔を一致させられる日本人男優ですから、謙さんの抜擢もうなずけます。ところが開幕直後のレビューでも各紙で辛口批評されたように、謙さんの英語は本当にイマイチでした。友人の現地女性はセリフの半分ぐらいはうまく聴き取れなかったらしいです。それにもまして問題だと思ったのは、歌唱力がブロードウェイで披露するレベルではなかったことですね。ノミネートと聞いたときには『えっ?ブロードウェイまで?』と衝撃を受けました」

 渡辺には04年、「ラスト・サムライ」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた経歴があるが、あのノミネートには記者はおおいに納得したのだとか。なぜなら「ラスト──」の全米興収が目標の半分程度だったことで、なんとしても日本で稼がねばという明確な理由があったからだとか。結果、ノミネートも後押しとなり、日本だけで全米興収を上回る約140億円を稼ぎ、赤字映画を黒字に転換させたのだ。

「だけど、ブロードウェイまでがそれをする理由がわかりません。ひょっとして、日本で大々的に興行を打つつもりでしょうか。たしかに謙さんは55歳で初挑戦、すごい重圧の中でとても頑張っていたと思います。演出家も『存在感がすばらしい』と称賛していましたし、スターの風格は十二分にありました。ですけど、歌もセリフも及第点以下の出来でノミネートというのはやはり持ち上げすぎというか、謙さん本人も苦笑いではないでしょうか‥‥。現地の演劇専門メディアからは、日本向けの宣伝にしか思えないとチクッと言われているのは事実です」(前出・女性記者)

 とくに近年、ハリウッド役者が知名度だけで本場ブロードウェイに進出することに対する批判が急増中なのだとか。日本が誇る名優がそんな火の粉をかぶることだけは、ぜひ回避したいものだが──。

(平井ゴロー)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
3
高島礼子の声が…旅番組「列車内撮影NG問題」を解決するテレビ東京の「グレーゾーンな新手法」
4
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
5
皐月賞で最も強い競馬をした3着馬が「ダービー回避」!NHKマイルでは迷わずアタマから狙え