芸能

ほいけんた「プリンセス天功さんのアシスタントに」/テリー伊藤対談(2)

テリー じゃあ、原口(あきまさ)さんが出てきた時って悔しかったでしょう。

ほい そうですね。彼が出てきたのは僕の8年後だったんですけど。でも、「しゃべりもやられていて、すごいな」って思ってました。ましてやコージー冨田というすごい人と組んで、さんま・タモリでやられたら、「あ、これでさんまさんで返り咲くことは無理だな」と。で、僕は僕でいろんなことをやってきたんですけど。

テリー ほんとだよね。プロフィールを見ると役者から始まって、マジシャンとかバルーンアートとか。

ほい 俳優デビューは18歳だったんですけど、もっと得意な部分を生かした方がいいなとすぐに思って、お笑いの方に走っていったんですね。

テリー お笑いの方が向いてると思ったの?

ほい というよりも自分がやりたいことがたくさんある中で、役者は決められたセリフを決められた演出の中で言うことしかできないので。自分でセリフを考えたり、いろんな可能性を盛り込んで表現していくなら1回役者の枠から出て、お笑いで自分でネタを書いたりした方がいいと思ったんです。

テリー そういうことか。

ほい でも、そのうちに無名なヤツのしゃべりは全然聞いてもらえないことに気づきました。若い頃からマジックとか趣味が多くて特技だったものですから、役者をやっていた時に知り合いだったマネージャーさんが、プリンセス天功さんのミュージカルのオーディションの話を持ってきてくれたんです。で、受けたら合格しまして、3カ月間ぐらい一緒にミュージカルをやったんですよ。で、その間に、アシスタントにしていただいたんです。

テリー 天功さんが気に入ってくれたんだ。

ほい 周りは僕みたいにあんまりズカズカ行かなかったんで。

テリー でも、そこも2年ぐらいでやめちゃう。

ほい もちろん、学ぶものも多かったんですけど、僕の中では売れるためのひとつの段階というか。それで、スッと離れたんですけれどもね。

テリー あんまり1カ所にとどまるのが好きじゃない?

ほい そうですね。で、そこから海外に行く機会もあったので、パントマイムやバルーンアートもやるようになったんです。海外は言葉が通じないから、どうやって人の目を集めるかが大事で、人通りの多いところへ行って壁を叩くパントマイムをしたり、色々やりました。

テリー パントマイムやバルーンアートは習ったんですか。

ほい いや、元々そういうのが得意で。バルーンアートも集まった人のリクエストに応えてたら、ウケるんですね。お笑いをやってたから、たとえ作れなくても面白く返せるんです。

テリー なるほど。

ほい それで、お客さんが子供ばっかりのところから、ショッピングセンターから、いろんなところに営業で呼ばれて行きましたね。

テリー じゃあ、あんまり食べて行くのには困らなかった?

ほい そうですね。その後にディズニーのミラコスタというホテルがオープンしまして。7年間、披露宴のスペシャルなショーにキャストとして出演してるんです。イタリアの喜劇役者というキャラクターで、アドリブを交えながらミッキーやミニーと一緒にお客さんを盛り上げる役割で。

テリー へぇ、ほんとに色々やってるんだなぁ。

ほい だから、芸人仲間が紹介してくれた単発バイトとかはやりましたけど、シフトを入れなくちゃならない普通のアルバイトは迷惑がかかっちゃうので、24歳ぐらいからやってないですね。

ゲスト:ほいけんた 1965年、東京都生まれ。アクションスターに憧れ、高校2年生の時にアクションチームに入る。1983年、「劇団ひまわり」に入団し、役者デビュー。1985年、役者と並行してお笑いを始め、1986年には二代目引田天功主演のミュージカルに出演。アシスタントを経て、マジック、パントマイム、バルーンアートなどの街頭パフォーマンスも始める。1993年、「発表! 日本ものまね大賞」(フジテレビ系)に出演、テレビで初めて明石家さんまのものまねを披露。2022年、「千鳥の鬼レンチャン」(フジテレビ系)にて音程を外さないカラオケチャレンジ「サビだけカラオケ」で10曲成功を達成したことが話題に。現在は「ララLIFE」(TBS系)のナレーションを担当。「ほいけんたのカラオケで100点を出す方法」(双葉社)発売中。

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