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記事全文を読む→有名男女が巻き起こした“盗作騒動”「あの山崎豊子は盗作の常習犯?」
山崎氏の盗作が最初に問題視されたのは、68年「婦人公論」連載の長編小説「花宴」である。一部がレマルクの「凱旋門」に酷似していると朝日新聞で指摘されたのだが、山崎氏は当初、こう言い逃れた。
「秘書が資料を集めた際に起こった手違いだった」
しかし「巴里夫人」「天の夕顔」といった小説からの引用まで指摘されて万事休す。謝罪文を出し、日本文芸家協会から脱退。現在「花宴」は絶版となっている。
もっとも山崎氏がこれで懲りたわけではなく、その後も再三にわたって同様の騒ぎを引き起こすのだ。
「73年に『サンデー毎日』連載の『不毛地帯』で、またもや朝日新聞に盗用を指摘されました。山崎さんは朝日新聞を相手取って名誉毀損の裁判を起こし、4年以上の係争を経て和解というウヤムヤの決着になります。83年にも『二つの祖国』にネタ本があったと指摘されています」(文芸誌編集者)
「不毛地帯」騒動では作家の故・松本清張氏が、
「引用の頻度からいって、これは無断借用じゃなく盗用だ」
と批判。瀬戸内寂聴氏も、
「山崎さんの盗作は一種の病気だと思うの」
と断じた。これだけでも十分すぎるほどの“前科”だが、96年にNHKでドラマ化され、大ヒットした「大地の子」でも、筑波大名誉教授・遠藤誉氏の著書「〓子(チャーズ/〓は[上/ト])」からの数十カ所に及ぶ盗用疑惑が発覚。遠藤氏が提訴する事態となる。
「山崎氏が『〓子』を参照していたのは間違いありません。ただし裁判は山崎側の勝訴。裁判所の判断は『2冊の本はおおまかな筋では共通するが、それは歴史的事実であり、総合的に考慮すると盗用とは見なされない』というものでした。山崎さんが、再三にわたって盗用騒ぎを起こし続けた理由の一つは、日本における盗用の線引きがハッキリしていなかったことがあげられます」(社会部記者)
裁判で敗訴した遠藤氏は、こう危機感を表明した。
「表現形式などの表面的な字面でしか著作権侵害が判断されないことがわかりました。多くの人の表現活動にマイナスの影響をもたらすことを最も恐れています」
そんな中、作家自身が盗用を認めた珍しい事例がある。人気作家だった故・立松和平氏が連合赤軍事件をテーマに、93年「すばる」誌上で連載した小説「光の雨」を巡る事件だ。
この連載は坂口弘「あさま山荘1972」の明らかな盗作であるとクレームが入ったため、わずか3回で連載中止となった。立松氏はその後、非を全面的に認め、謝罪文とともに相手側が作成した盗用箇所を詳細に示した対照表を掲載するという、前代未聞のお詫びを経て和解。98年にあらためて大幅に書き直した作品が雑誌に掲載されている。
「作家がここまでハッキリと盗用を認めた例は少ないはずです。ほとんどの場合、盗作は一切ないと強弁するか、出版社が間に入るなどして内々に和解してしまうケースがほとんど」(大手出版社文芸編集者)
パクリが横行しているのは文学の世界に限った話ではない。
「テレビ界では他局から“いただく”のは日常茶飯事。設定やストーリーがそっくりなドラマやよく似た企画のバラエティは腐るほどある。まさに盗用天国ですよ」(放送作家)
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