芸能

“女優であること”を選んだ川島なお美、芸道者の「生き方」と「逝き方」とは?

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 9月24日、女優の川島なお美さんが胆管がんのため都内の病院で死去した。54歳の若さだった。

 1年9カ月の闘病生活は抗がん剤による治療は行わず、民間療法を選択。「抗がん剤の副作用でステージに立てなくなる可能性があるなら、最後まで女優として舞台に立ち続けたい」という理由だった。

「あまりにも若くして逝かれてしまったので、抗がん剤拒否についていろいろな意見があると聞きます。しかし近年、生存期間を延ばすことより生活や生き方の質・QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を充実させる傾向にあります。川島なお美さんは、最期まで女優であり続けようとする矜持を見事に示したのではないでしょうか」(心理カウンセラー)

 09年5月に逝去した忌野清志郎は、06年に咽頭がんを発表。声帯摘出手術を拒否して放射線や抗がん剤での治療を選んだ。しかし、放射線治療での流動食生活では唾液が出なくなり、歌うことが困難とのことで食事療法に切り替えたという。

「ファンの方からは『声がなくなっても生きていてほしかった』という意見も少なくなかったようです。また、声帯手術をして声を失ったつんく♂さんの判断にも『よく“生きる”ことを選んでくれた』との声が多数ありました。ファンは『生きていてくれれば』の思いでしょうが、表現に生きる人たちは『生きて何を残すか』がすべて。声を失っての延命に意味を感じない方もいるでしょう。その意味では、私はつんく♂さんの、音楽とは違う形での表現活動に期待しています」(レコード会社関係者)

 芸の道の生きる者たちの生き様、覚悟たるや。

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