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記事全文を読む→石原慎太郎「尖閣買収」極秘交渉の全貌を教えよう!(3) 野生のヤギ1000頭の駆除が必要
さて、島を売却するとなれば、急務なのは不動産としての価格算定。いったい誰がどうやって決めるのか。
「そもそも基準値がないんですよ。一般に、自宅を売る際には路線価を調べたりするでしょう。しかし近傍の価格をチェックするため石垣島と比較しようにも、175キロも離れていますからね。まず不動産鑑定士が評価基準を作ることからスタートしないと。魚釣島には野生のヤギが約1000頭います。繁殖率がすごくて、植物を食い荒らし、生態系を壊していますから、これを駆除するとなると、莫大な費用と時間がかかります。それをどちらが出すのかも、評価基準にしていく必要がある。さらに、ヤギのフンで水が汚染されている可能性があります。魚釣島には標高363メートルの山がありますから、山があるところには水が出る。それが飲料水として通用するのかどうか、水質検査をやらなければなりません。飲めなければマイナス(の算定)になります」(弘行氏)
そうした作業には、現地に専門家を派遣する必要がある。上陸には政府の許可がいるのだ。
「それと、測量図もないですから実測でやるのか、登記上の面積でやるのか。実務はいろいろ大変ですよ。まぁ、算定作業は粛々と始まっていると言っていい」(弘行氏)
一部では3島の合計価格が20億円前後になると推測する専門家の声もあるが、仮に都が買収したとして、気になるのはその利用価値。石原氏の悲願である東京五輪開催─その会場などに使えるなら、ここが純然たる日本の領土だという全世界へのアピールにもなろう。だが弘行氏によれば、
「どうなんでしょう。あまりにも不便ですよね、そういう意味じゃ。平坦地もありますから、それ(競技開催など)は大丈夫なんですが、大勢の人間が乗る船を横付けする港がない。それに、基本的に稼働できるのは1年のうち6カ月だけですよ。というのは、季節風が吹く時期には相当な強風になり、海も荒れる。10月から3月いっぱいまでは非常に厳しい環境になります。北小島と南小島では樹木が1本もなく、地面をはっている草があるだけ。つまり、強風に耐えられないということです。私は魚釣島に設置された灯台のバッテリー交換やメンテナンスの立ち会いなどで20~30回行きましたが、山に入るとジャングルですよ、完全に」
いずれにしても、東京都による買収は、中国のみならず諸外国に対し、尖閣諸島実効支配の事実をより明確に知らしめるチャンスともなる。一方で、中国の妨害工作がどんどんエスカレートしていくことは容易に想像できるのだ。
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