社会

知っているだけで寿命が延びる「真・ガン知識」(2)農薬も食品添加物も問題なし

20160616f

 がんのメカニズムがわかったら、次は予防が可能かどうか、である。米ハーバード大学の論文によれば、がんの原因はタバコが30%、食事や肥満が30%、5%が運動不足とされ、この3つに気をつければ3分の2は防げるはずだという。

 確かに、タバコや肥満、運動不足ががんのリスクを高めることは理解できる。日々の食事については、昨今、野菜の農薬に含まれる発がん性物質が問題視されているが‥‥。

「まったく気にする必要はありません。農薬でがんになったという論文はありませんし、根拠は怪しい。第一、日本で出回っている無農薬の野菜や果物は1%もない。それを毎日口にすること自体、現実的でありません。そんなことを心配するより、ふだん吸い込んでいる排気ガスのほうがよっぽど危険な物質を多量に含んでいる。そうした現実の中で、ごく一部だけ神聖な領域を作ったところで無意味です」

 さらに、食品添加物も恐れる必要はないという。

「食品添加物が問題視され始めた昭和30年代後半。当時はまだ遺伝子研究の分野も未熟だった時代で、細胞の遺伝子が変異したらすぐに『発がん物質だから、食べたらがんになる』と言われました。しかし肝臓には強力な解毒作用があり、人体に影響するまでにはいくつものハードルがあることがわかりました。人間の体はそんなに弱くはないということです」

 誤った情報といえば、「魚の焦げを食べるとがんになる」説もあるが、

「動物性たんぱく質が焦げると発がん物質を発生しますが、ごく微量なもの。極端な話、1トンくらい食べないとがんにはなりません。20年前は確かにそう言われたこともありましたが、今は国立がんセンターの情報からも削られています」

 医学は日進月歩、古い情報に惑わされず、正しい知識を身につけることが予防の第一歩につながるのだ。

 焦げは食べてもいいが、量を控えたほうがいい食材はある。「肉」と「塩」だ。

「高齢者が低たんぱくになり、免疫が下がっていろいろな病気になりやすくなるのは事実です。ただ、がんについて言えば、肉を多くとる食生活は大腸がんのリスクを高める。日本人の腸は欧米人に比べて形や長さが肉食に適しているとは言えず、肉をうまく消化できません。食べるなら1週間に500グラム以下、できれば300グラムで十分。300グラムを超えたら大腸がんのリスクは一直線に上がります。肉は抑え気味にして魚を食べる。それがポイントです」

 日本食は体にいいと言われる。だがこれも、意外に塩分が多く、とりすぎは胃がんのリスクを高める。逆に砂糖は問題ないという。

「砂糖ががんリスクを上げるという論文はない。確かに砂糖そのものは血糖値を上げます。だから、甘いものを食べたら血糖値が少し上がる頃に、軽いウオーキングをすればいい。要は食事と運動の組み合わせが大切なのです」

 一般的に血糖値が上昇するのは、食後30分ほどたってからとされる。

カテゴリー: 社会   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
3
高島礼子の声が…旅番組「列車内撮影NG問題」を解決するテレビ東京の「グレーゾーンな新手法」
4
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
5
皐月賞で最も強い競馬をした3着馬が「ダービー回避」!NHKマイルでは迷わずアタマから狙え