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あぁ、阪神タイガース「大暗黒時代」がまたやってくる(1)

 交流戦でも借金生活の成績に甘んじている阪神タイガースの内部から不協和音が漏れ始めている。猛虎打線は鳴りを潜め、助っ人は、もはやチームに見切りをつける始末。あの村山・中村政権時代の悪夢が再びやってくるともっぱらなのだ。

株主総会でも批判の的に…

 交流戦期間中に勝率5割を切り、まさかの4位転落。阪神がとにかく精彩を欠いている。

 阪神ファンならずともその要因は一目瞭然。何しろ打てないのである。6月13日まで、10試合連続で得点が3点以下。リーグ3位の防御率でふんばる投手陣を見殺しにしている状況なのだ。

「今月14日に開かれた親会社の株主総会では、南信夫球団社長が株主に『ふがいない戦いで申し訳なく思っている』と謝罪する一幕や、男性株主からは、『外から呼んできた城島(健司)や小林(宏)が活躍していない。不良債権になっている』と断罪される場面もあった。その日の試合では久しぶりに4得点して勝利。かろうじて面目を保ったが、あまりの貧打に球団首脳も危機感を持ち始めてますわ」(阪神番記者)

 ペナント序盤では、だましだましの采配で、何とかチーム状況のわりに成績を保ってきた阪神。しかし、交流戦で一気に馬脚を現してしまっただけに、事態も深刻だ。

 株主総会から遡ること3日前、6月11日のソフトバンク戦の練習前、南球団社長と和田豊監督の会談が持たれたものの、最終的に球団側の要望を伝えるだけに終始したという。在阪スポーツ紙記者が次のように話す。

「会談の席では、南社長が和田さんに『そろそろ(監督が)前に出ていく時期じゃないか』という助言をしたようです。阪神では選手の指導を各コーチに任せるのが伝統。和田さんも打撃に関しては片岡篤史コーチに任せていました。長年阪神の打撃コーチを務めてきたこれまでの経験を生かし、監督自身が積極的に指導するのもいいのでは、というのが社長の真意なんです」

 いわば、和田監督の指導力に注文がついた形だ。だが、球団と現場の間で、今のところ不協和音は聞こえてこないという。その理由たるや、和田監督一流の「オヤジキラーぶり」が、功を奏しているとか‥‥。

「昨秋のドラフトで慶大の伊藤隼太を1位指名しましたが、これは慶大OBの南社長を意識して監督が強く要望した結果だと言われています。また今春のキャンプに坂井信也オーナーが視察に来た際も、藤川球児VS鳥谷敬という主力の対決を演出。“気配り”には抜かりないですからね」(別のトラ番記者)

 生え抜きから「社内政治」ならぬ「球団内政治」で監督の地位まで上り詰めた和田監督。それだけに、阪神のお家芸である「球団と現場の衝突」こそ回避しているものの、持ち前の気配りが仇となってチームの雰囲気は最悪となっている。

 球団関係者が言う。

「中でも打線の要だったマートンの不振は深刻。昨年の200本安打打者が、今季は打率2割前後に低迷。9日のオリックス戦後には『アイ ドント ライク ノウミサン(能見さん)』などと暴言を吐いた。本人はジョークのつもりだったようだが、シャレにもならない。本来だったら和田監督が直接、マートンを一喝しないと示しがつかない」

 ところが、今回の暴言騒動も球団から“厳重注意”という名ばかりのペナルティのみ。野球解説者の金村義明氏も苦言を呈する。

「審判の判定に露骨にイライラを募らせるし、四球を選んでつないでいこうという意思もまったく見られない。和田監督とは3年目のつきあいで慣れてきたせいか、ナメてる感じが否めませんね」

 しかも、マートンは今季限りでの退団が決定的。

「開幕前に、旧知のマリナーズのゼネラルマネジャー(GM)から誘いを受けているんです。もともとメジャー復帰をもくろんでいたところにGMから直接誘いを受け、ずいぶん気持ちが揺さぶられたようです。それで『日本くんだりでプレーしていていいのか』という気持ちになったようです」(前出・球団関係者)

 安打製造機の助っ人外国人が職場放棄となれば、チーム浮上の芽は断たれたようなものである。

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