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記事全文を読む→天才テリー伊藤対談「矢追純一」(3)番組の企画なんて書いたこともない
テリー 「11PM」で放送されたUFO特集が、恐らく日本で初めてUFOを本格的に取り扱った番組ですよね。局内の反応はどうだったんですか?
矢追 各方面から反対されましたね、当時のテレビカメラってすごく大きくて、移動させるのも大変なんです。それを僕が「屋上に出す」なんて言うもんだから、技術部長から呼び出しを食らったりして。それでも何とか言いくるめてやっちゃいましたけど、「あいつは頭がおかしい」って言われて、それから僕のあだ名は“宇宙人”(笑)。
テリー アハハハ! でも、それがどんどん人気になって、そのうちスペシャル特番にもなっていきますよね。周囲の反応も変わっんじゃないですか?
矢追 いやあ、どうだったのかなァ。僕、用がない時はほとんど会社に行かなかったから、そういうのはよくわからなかったです。
テリー いい時代ですね。
矢追 たぶんムチャクチャ言われてたと思うんですよ。だけど、いちおう視聴率は取ってるし、やることはやってるし。
テリー でも、会社に行かなくて大丈夫だったんですか?
矢追 僕としては、用もないのに会社で雑誌や新聞を読んだり、こっそり抜け出して麻雀やったりしてるほうがよっぽど罪じゃないかと思うんですよ。
テリー 給料泥棒じゃないか、と。
矢追 そう! 自分はディレクターなんだから、もっと人生修業をしないとダメだ、というのを言い訳にして業界と関係ない人と遊び回ってた(笑)。
テリー ハハハ、何なんですか、それ。
矢追 会社はどう思ってたか知りませんけど、僕の中では、すごく真っ当なことをやっていたつもりです。
テリー しかし、こんなヒットが続くと、やりたい企画も通りやすくなったんじゃないですか?
矢追 僕、番組の企画なんか出したことないですよ。
テリー ええっ!? じゃあ企画書も書かないで番組を作っていたんですか?
矢追 うん。今もそうなんだけど、僕はなるべく働きたくない人で、できるだけグダグダしていたい。だから、自分からやりたい企画を提出するなんて、とんでもない話ですよ。
テリー じゃあ、どうやって番組の企画は始まるんですか?
矢追 時々、上司から「お前、給料もらってるんだから、その分働け」って言われるので、「わかりました、何やりましょう?」って聞くんですよ。そしたら「そうだなぁ、じゃあまたUFOでもやるか」「オンエアはいつですか?」「10月の3週目ぐらいにするか?」みたいな感じで続いてね、言われたとおりに作るんですよ。
テリー ビックリですよ。今や矢追さんは、UFO研究の第一人者じゃないですか。だからこそ、そういった特番は積極的に作っていたんだと思ってました。
矢追 言われなきゃやんない。でも、もちろん、番組を作る時は一生懸命やりますよ。「つまんない」とか、嫌なことを言われたりすると、おなかが痛くなっちゃうしね(笑)。
テリー そんな姿勢で作っていて、視聴率は気になりませんでしたか?
矢追 まったく興味がなかったし、気にしたこともないですね。番組は作って、打ち上げで「お疲れさん」したら終わり。あとは気にしたってしょうがないです。
テリー その割り切り方、すごいなぁ。
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