スポーツ
Posted on 2016年09月20日 05:56

これが「日本のドン」の闇豪腕だ!<渡辺恒雄・読売新聞主筆>衰えない球界への影響力

2016年09月20日 05:56

20160922d

 球界で「独裁者」との声まで上がるのは、読売新聞グループ本社代表取締役主筆・渡辺恒雄氏(90)だ。昨秋の野球賭博による醜聞もなんのその。向かうところ敵なしである。

 9月1日夜、渡辺氏は複数のマスコミ幹部とともに安倍晋三総理(61)と会食を行ったが、場所はなんと読売新聞東京本社。しかも総理は、翌日からロシア訪問を控えていた身である。もはや力関係は説明不要だが、会食を示威行為に使う手法は昔からのことだったようだ。

「最近は飲み歩くことも減りましたが、かつては行きつけの高級ホテルで大物との密会を繰り返し、会食後に球界マスコミの囲み取材を受けていた。14~15年前、あれは時の政界の重鎮との会食後でした。酒で気分がよくなったナベツネさんは『今から俺が出て行ったら記者に囲まれるから見とけよ』とほほえんだんです。」(スポーツ紙デスク)

 外に出ると、多数の番記者が待ち構えており、もみくちゃにされたが、

「お前より俺のが囲まれるだろ」

 とニンマリ。

「ナベツネさんは席を立つ前に専属広報から『今、○人、記者が来ている』と耳打ちされていますからね。マスコミ向けにコメントするような時は、番記者たちに酒席の情報が入るので、会食現場には多くの記者が駆けつけているんです」(前出・スポーツ紙デスク)

 渡辺氏は昨秋の野球賭博問題で今年3月に読売巨人軍取締役最高顧問を辞任。現在、巨人とは一線を画しているはずだが、いまだに球団への影響力は絶大だ。

「7月7日、東京ドームで阪神戦を観戦したナベツネさんは試合後に『(惨敗は)由伸の責任じゃないからな! フロントだよ。補強してないんだから』と怒りをぶちまけました。このコメントはポーズではなく、後日、実際に堤辰佳GMを呼び出して大目玉を食らわせているんです。GMの顔からは精気が失われていました」(球団関係者)

 だが、渡辺氏のカミナリを最も恐れているのは読売新聞社員で、「3.11左遷」とも言われる人事異動が脳裏から離れないようだ。

「東日本大震災発生からちょうど1年という日。朝刊1面に大きく写真を載せ、空きスペースに短いコラムを載せるだけの紙面作りを試みた。ところが、これを見たナベツネが『こんなの新聞じゃない!』と大激怒。一存で編集局長を更迭させたんです」(読売新聞社員)

 編集局長といえば、読売テレビ社長の座が約束されているとまで言われるほどの要職。それがわずか一度の失敗で飛ばされたことで社内は戦々恐々。以来、「ナベツネには絶対服従」がいっそう徹底されたという。

 新人研修では、渡辺氏の挨拶が毎年恒例だが、

「キミたちは会社に逆らおうと思うな。よけいなことを考えず、一生懸命働けばいいんだ。そしたら読売が一生面倒見てやる」

 と、トップの威光を振りかざして叫ぶのも定番だという。

 そして球界でも、巨人のみならず全体に対して発言権を行使してきた。04年に球界再編問題が持ち上がった際、当時のプロ野球選手会会長の古田敦也氏について「たかが選手」と評したのは有名である。

「近年でも、交流戦の試合数減や、CSでの優勝アドバンテージなど、巨人にとって都合のいいナベツネさんの意見が球界に反映されがちで数えたらきりがない。いまだに、巨人で権力を握っているということが重要なんです。各球団が気を遣います。ナベツネさんにとって球界=巨人ですから」(球界関係者)

 現在、渡辺氏の最大の関心事は築地市場移転問題だという。

「跡地に巨人自前の球場を建設したいようです。東京ドームの使用料が年々上がり、『こんなに払うなら自分たちの球場を持つべきだ』と側近に話している。だから主筆の意向にそぐわない“移転中止”を扇動する記事は“自主規制”されています」(前出・読売新聞社員)

 各界のドンの剛腕は、時に“蛮勇”と揶揄されるほど強烈に振りかざされるのである。

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