事件

週刊アサヒ芸能「創刊60年の騒然男女」政治・事件スクープの表裏!<女性を狙った卑劣な犯行>

20161027q

 60年にわたる事件取材において、女性を狙った「犯罪」は避けて通ることができなかった。過去に報道した中で殺人までに発展した性犯罪の数々とは──。

「絵のモデルになってくれませんか?」

 赤いシャツにベレー帽、愛車のマツダファミリア・ロータリー・クーペから顔を出し声をかけた女性は延べ127人。誘いに乗り、山中へドライブしては、20人と強引に性的関係を持ち、抵抗した8人を殺害──日本犯罪史上に残る連続殺人犯・大久保清元死刑囚の手口である。

 1971年6月3日号で、その一挙手一投足ばかりか、“生い立ち”を紙幅を余すことなくスクープした。中卒後、次々と婦女暴行を繰り返し、刑務所に入るたびに凶悪化した大久保元死刑囚。妻をも強姦したうえで籍に入れ、母親が買い与えた車で“獲物”を物色。車の助手席だけではなくトランクからも、頭髪と陰毛が検出されたことを報じている。

 73年3月15日号では「独占! 大久保清獄中日記全公開」を掲載。同年2月22日に死刑判決を受けたあとも、家族、被害女性、警察を憎悪していたことを明らかにした。精神鑑定を行った中田修・東京医科歯科大学教授は、こんなコメントを寄せている。

〈すべてハッタリですよ。しょせん、彼の殺人動機というのは、性的願望と犯行がバレるのを恐れて8人もの女性を殺したにすぎない〉

 東京都足立区綾瀬の不良グループが女子高生を拉致。監禁し、暴行と輪姦を繰り返し、2カ月後に死亡させる事件が起きたのは、88年11月25日。世に言う「女子高生コンクリート詰め殺人事件」である。89年4月20日号では事件の詳細を報道した。

 主犯格の少年Aが、少年Cに絡まれた被害女性を助けるという“寸劇”を演じて誘い出したこの凶悪犯罪。Cの自宅の2階で監禁され、暴行される際はステレオのボリュームを目いっぱい上げていたこと、排泄は洗面器に、写真や動画を撮られていたことなどを報じた。その15年後の04年7月29日号では、刑期を終えたBが、知人男性を監禁・暴行し逮捕されたことをスクープ。「あの時は楽しかった」「警察や検察をダマすのは簡単だ」と周囲に吹聴していた、その鬼畜の素顔を明らかにした。

 99年発生の「桶川ストーカー殺人事件」では、ほぼ犯人を特定。被害女性の交友関係が幅広く、犯人像がしぼれない中で、99年11月18日号でこう報じている。

〈元恋人の岡幸夫(仮名)。ほかならぬこの男こそ、事件前までストーカーとしてSさんを付け回していた人物で、彼女が亡くなる3日前に「殺されるかもしれない」と親友に漏らしていた、当の相手だと言われているのだ〉

 この岡こそ犯人・小松和人のこと。小松は実行犯やストーカー行為を13人の仲間に手伝わせていたが、自分だけは姿をくらまし逃亡していた。小松は北海道の屈斜路湖畔で遺体で発見されたが、99年2月10日号では、北海道の小松の様子、逃亡中もススキノで豪遊していたこと、ロシアへ逃亡しようとしていたという情報も併記されていた。

「天国には行けない」

 小松の遺書には、こう書いてあったという。

カテゴリー: 事件   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
2
完熟フレッシュ・池田レイラが日大芸術学部を1年で退学したのは…
3
またまたファンが「引き渡し拒否」大谷翔平の日本人最多本塁打「記念球」の取り扱い方法
4
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
5
高島礼子の声が…旅番組「列車内撮影NG問題」を解決するテレビ東京の「グレーゾーンな新手法」