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記事全文を読む→東電本店「150時間映像」が語る重大新事実!TV・新聞が伝えない3・11緊迫事態の全貌(2)
「燃料プールがあれじゃ…」
まず、音声ありの最初の映像は3月12日午後10時59分からのものだが、画面では分割された画面のうちの東電本店部分を映したところが、初老男性の独演状態になっている。
この男性は東電元副社長で当時は東電側の人間として首相官邸に詰めていたという武黒一郎フェロー(技術名誉職)。
ちなみにこの映像が始まる直前に、福島第一原発1号機で炉心冷却のための海水注入が行われたものの、官邸側が一時的に注入中止を求めたことがわかっている。国会事故調査委員会の報告書では、この時、官邸側の意向を伝えた人こそ武黒フェローだった。
彼の指示に疑問を呈した福島第一原発の吉田昌郎所長に武黒フェローは、「お前、うるせえ。官邸がもうグジグジ言ってんだよ」とどなり散らしたことが赤裸々に報告書につづられている。しかも、この海水注入後に1号機は水素爆発を起こしている。
最初の映像でも、そんな武黒フェローの歯に衣着せぬ菅総理及び官邸に対する批判が披露されている。
「『イラ菅』という言葉があるけども。まあ、とにかくよく怒るんだよね。私も6、7回どつかれましたけど。(中略)じゃ、どんな判断のしかたをするかっていうと、この間の昨日も退避、避難の区域を決めた時に最初は、あのー‥‥。菅さんとかに呼ばれて『どうするんだ』『どうすりゃいいんだ』って言うわけですね。私と班目(春樹)さん=内閣府原子力安全委員会委員長=とで説明すると、‥‥『どういう根拠なんだ。それで何かあっても大丈夫だと言えるのか』とさんざんぎゃあぎゃあ言うわけです」
独演はこう締めくくられる。
「今回の印象ですけども、たいへん皆さんにとっても大きな大きな地震で、会社にとっては大きな重荷を抱えてこれからまた取り組んでいかないといけないわけですけども、荷の重さに負けないでどうあるべきかっていうことをいつも考えながらやっていっていただければというふうに思います。引き続き皆さんのご活躍を期待しています。ありがとうございました」
何か反省会の最後の締めの挨拶のようだが、時は3月12日の深夜である。まだ予断を許さない状態が続いていることを考えれば、ややノンキすぎるようにも映ってしかたがない。
実際、現場では1号機爆発後も徐々に緊迫度は高まっていった。翌3月13日の午前8時前後の吉田所長と本店詰めの小森明生常務取締役とのやり取りがそのことを端的に表している。
吉田 ちょっとまた別の問題が上がってきて、これちょっとうちで対応する余力がないので、何とかフォローアップしてほしいんだけど。
小森 言ってください。
吉田 1号機、燃料プール、今あの、むき出しています。あの、とんじゃったもんだから。そっからですね、ちょっと湯気が出てるという話が出てきてて、なおかつ1、2号のリアクター側の線量が非常に高いということで、もちろん1号の影響もあるんでしょうけど、1号というか炉の影響もあるんでしょうけど、プールがあの状態じゃちょっとまずいんで、手を打ちたいんだけど何とも‥‥。水源もないんで知恵が出てこない。
小森 わかりました。って言ってもちょっと簡単にあれですけども‥‥。ちょっと消防で水を突っ込むっていうのが1つあれか。
吉田 だけど、場所に近寄れないんで‥‥。
小森 近寄れないなあ。
吉田 近寄れないんですよ。だから、極端なことを言うと‥‥。
小森 ヘリコプター?
吉田 ヘリか何かで上から水を噴霧するとかね‥‥。
小森 消防ヘリみたいなので、水を上から噴霧か、落とすか。
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