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記事全文を読む→ビートたけしの金言集「俺が死んだら棺桶を担いでパレードだ」
「しかし長生きしちまったな~。まーどうせあと2~3年でくたばるだろ」
少し前、殿の買い物にお付き合いした際、なぜか“残りの寿命”といった話題になると、殿は底抜けに明るくこう漏らされたのです。
この時、殿のご家族、足立区出身の北野家のみなさま方が、軒並み長寿であることをよく知るわたくしが、「殿の家系は長寿の家系ですから、まだまだ長生きして、きっと軍団のほうが次々と先に亡くなりますよ」と、まったくの本心を述べると、殿は笑いながら、
「そうなりゃまずは義太夫だな。あとは酒飲みのダンカンあたりが続くか!」
と、返されたのです。
確かに、糖尿病を患い、週3回の人工透析を受けている義太夫さんはかなり心配であり、タバコとお酒をこよなく愛するダンカンさんも、なかなかやばい臭いがいたします。まー兄さん方の、リーチのかかった“余命問題”はさておき、殿です。まずは、殿がたびたび語る、“俺が死んだらこうなる話”をどうぞ。
「どうせあれだろ。俺が死んだら“生前のたけしさん”なんつってよ、タケちゃんマンのカッコしてはしゃいでる映像かなんかが何度も流されてよ。それで葬式の出棺の時は、みんなが『コマネチ~』なんて泣きながら叫んで送り出されたりするんだろ。嫌だな、おい」
まー確かに、そういった光景を目にすることにはなるでしょう。
で、殿はご自分の葬儀についても、実に具体的なプランをお持ちです。
半年程前、楽屋にて、殿とわたくしたち弟子が、たわいもないバカ話をしていた時のこと。
この時、“最近の葬儀は派手にやらず、親族だけでひっそりとやるのが流行りらしい”といった話題になり、弟子のわたくしたちが、「確かに。最後はひっそりと地味にやるのがいい」「わざわざみんなに葬儀に来てもらうのも野暮だから、それがいい」と、いたく共感した会話を交わしていると、その会話をめずらしく黙って聞いていた殿が突然、
「お前らはそれでいいけど、俺の時はそうはいかないぞ。俺が死んだらまずは棺桶を担いで表参道でパレードだ。そのあとは三日三晩飲めや歌えの大騒ぎしてよ、最後は神社に俺のはく製を奉って崇めろ!」
と、“とにかく派手にやるべし”といった冗談を多分に交えたプランを提示されたのです。が、〈あながち冗談でもないぞ。30数年間、過去に例のないほど、長きにわたってテレビに出続けている“みんなのたけちゃん”なのだから、パレードはやらないまでも、国民葬級の大変な葬儀になるだろうな〉と、わたくしが1人勝手に心の中で殿の葬儀に思いを巡らせていると、殿はさらにこう続けたのです。
「あれだな。はく製にする時はよ、ポコ○ンは黒くてデカくて、ちゃんと剥けてるやつを付けるように頼んでおかないとまずいな!」
と、いつだって鉄板である、ご自身の“ポコ○ンハンデキャップギャグ”で会話を締めると、話題を変えたのでした。
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◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!
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