芸能
Posted on 2017年08月22日 09:57

灼熱の「映画&ドラマの艶ヒロイン」を総直撃!<直撃2>黒田福美・タンポポ

2017年08月22日 09:57

 伊丹十三監督作「タンポポ」(85年、東宝)で、食にまつわる異例なシーンを演じ、鮮烈な印象を残した黒田福美(61)。同作はまさに“運命の作品”と言っても過言ではなかった。

 伊丹との出会いは大河ドラマ「春の波涛」だった。黒田は端役の芸者役で、伊丹は主演・松坂慶子を愛妾にする伊藤博文を演じた。

「私は食うや食わずの俳優でしたが、監督を見た瞬間、“これはただ者ではない”というオーラに圧倒され、感銘を受けたんです」

 抑え切れぬ衝動を、最後の共演日に手紙に込めた。

「見ただけでその人のすごさがわかる衝撃を受けましたという、子供のような内容です。するとその日のうちに監督が『読んだよ。今度また映画を撮るんだけど、出てくれるかい、キミ』って、いきなり」

 黒田はお世辞と捉えていたが、後日、家に「タンポポ」の台本が届く。白服男の情婦役か老人の妾役かの選択肢が与えられ、それまで演じたことがない情婦を選んだ。

「情婦を選べば脱がなきゃいけないことは台本を読んでわかりましたが、当時29歳。私の俳優人生として見切りの付けどころだと思っていたし、失うものもなかった。芝居をしよう、とこそくなことは思わず、私自身をさらしていこうと思いました」

 そうして演じたのは、「今でも現場スタッフに『あれはエロかった』と言われる」と絶賛され、海外でも評価された名シーン。

 相手役の役所広司が黒田の乳房に塩とレモンを振り、むしゃぶりつくと、黒田は恍惚の表情を浮かべる。さらに黒田の腹の上には活きエビが乗せられ、老酒漬けにされて──。“女体盛り”の先駆けと言えよう。

「あの頃はそんな概念はなかったですしね。ト書きが数行あるだけの台本からは、まったく想像もできないシーンでした。実際には、ピチピチと跳ねるエビが痛かったですね(笑)」

 さらに二人は、卵黄を6回口移し。最終的には口内で割れ、黄身が滴るとともに、黒田は果てるようにダラリと倒れるのだ。

「失敗ができないシーンでしたから、本番まで6~7回入念にリハーサルしました。あのシーンを見た女友達からは『初めて共演する人と、よくあんなことできるね! 信じられない!』と言われました(笑)」

 上映後、ドラマのオファーが殺到し、映画のメイキングを担当していたプロデューサーの新番組「世界ふしぎ発見!」(TBS系)のレポーターにも抜擢された。1本の映画がきっかけで一挙に花開き、現在もコンスタントに活躍する黒田のもう一つの顔は、「親韓」。7月21日には、26年前に夢に見た、太平洋戦争で日本人として散った朝鮮人特攻兵を追ったエッセイ「夢のあとさき──帰郷祈願碑とわたし」(三五館)を上梓した。

「10年前、私財を投じて慰霊碑を建立しようとした当初は“日韓の架け橋”と好意的な評価でした。ですが反日デモ隊に二度も倒され‥‥などの現実を残しておかなければと思って、1年半仕事を休んで机に向かいました。マネージャーは『もったいない!』と言っていましたけどね(笑)」

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年04月28日 16:30

    バナナマンの日村勇紀が当面の間休養に専念すると、所属事務所ホリプロコムの公式サイトで発表した。今年に入ってから体調を崩すことが多く、医療機関を受診した結果、休養が必要との判断に至ったのだという。「心身の回復を第一に、コンディションを整えなが...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年05月07日 06:30

    ゴールデンウィークが明けても再起の見通しが立たず、長すぎる空白期間を過ごしているのは、左内腹斜筋肉離れでリハビリ中のヤクルト・山田哲人内野手である。沖縄・浦添キャンプのシートノック中に脇腹の張りを訴え、戦線離脱。5月になっても打撃のひねり動...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/5/12発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク