話は変わるが06年、たけし軍団のメンバーに不幸があった。その葬儀の席上での出来事について、軍団と親しいテレビ関係者が語る。
「地方で行われた葬儀には、亡くなったメンバーと親しかった、軍団ではない芸人も駆けつけていた。大広間でその姿を見つけるや、たけしさんが声をかけてきたといいます。なんと座っていた座布団を外すや、『弟子のためにありがとうございます』と畳におでこをつけて頭を下げたそうです。たけしさんにそこまでされたその芸人は、『感動した。軍団のみんながこの人に付いていくのは当然だ』としみじみ語っていました」
86年には、たけしが写真週刊誌「フライデー」の編集部に軍団を連れて殴り込む事件があった。事件後、たけしは半年間の謹慎生活に入る。この時、メンバーたちに、「俺は土方をしてでもお前らを一生食わせないとな」と話したというエピソードはあまりにも有名だ。
侠客とも言える親分が慕われるのは当然だろう。
そんな忠誠心が高じたわけではないだろうが、反侠客とも言える紳助との間で抗争に発展してもおかしくない、こんな遺恨も生まれていたのである。
「08年に放送された『27時間テレビ』(フジ系)はさながら『ひょうきん族』の同窓会で、かつてのメンバーが集まった。たけしさんも付き人が運転する車でフジの駐車場に入ってきたといいます。車を止めると、たけしさんに気づいた紳助さんが挨拶をしようと近づいてきたそうです」(フジテレビ関係者)
ところが、帽子をかぶっていた紳助の様子が、付き人の目には〝不審者〟と映ってしまったというのだ。師匠と不審者を接触させるわけにはいかないと思ったのだろう。
「とっさに付き人は紳助さんをドンと強く突き飛ばした。いきなり地面に叩きつけられた紳助さんは、ワナワナと震え、しばらく立ち上がることができなかったそうです。不審者と間違われてショックを受けている紳助さんの姿を見て、たけしさんもすぐには声をかけられなかったと聞きました」(前出・フジテレビ関係者)
紳助には屈辱だったであろうこのエピソードは複数の関係者が認識していた。
とはいえ、当事者である付き人は所属事務所を通じ、
「身に覚えがない」
と答えるのみだった。
さて、たけしの後塵を拝してきた印象の紳助だが、商才だけは勝っていたようだ。「しゃべる不動産屋」とまで言われ、一説には不動産だけで資産は40億円を超えると言われている。
しかし、そうした一面についても、たけしは冷笑していたようだ。
「紳助さんの番組では、弱者が奮闘してお涙頂戴というパターンがある。たけしさんは、『貧乏人の努力に感動するやつらが、何億ものマンションを動かすかよ』と揶揄していましたね」(前出・知人) 商才ある紳助にはもはや、たけしと同じ土俵に上がる気などさらさらないのだろうか。
-
-
人気記事
- 1
- 岡田監督よく言った!合計43得点のオールスター戦が「史上最もつまらなかった」とファンが怒った当然の理由
- 2
- 巨人・阿部慎之助監督のエンドラン外し「捕手の勘だった」発言に江川卓が「それはない」異論のワケ
- 3
- 認知症の蛭子能収「太川陽介とバス旅」は忘れてもボートレース場で「選手解説」ギャンブラー魂
- 4
- レジェンドOBなのになぜ!ド低迷の川崎フロンターレ「中村憲剛」新監督案をサポーターが拒絶
- 5
- 【衝撃事実】見たのは誰だ!トランプ銃撃犯は「11分間ドローンでライブ配信」していた
- 6
- 桃田賢斗「1回で10万円ぐらい持っていった」闇カジノ賭博で一発アウト!/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
- 7
- 「ポケットにナイフを忍ばせてタクシーに」サッカー・北澤豪がブラジルで「あんぱん」を探し求めたウソのようなホントの話
- 8
- マジで!? 千葉・小湊鐵道「最終電車が14:40発」に早まった「深刻すぎる理由」
- 9
- 【ヤバイぞコロナ】5類移行後の「最大波」が襲来!過去の免疫をいとも簡単にすり抜ける「新変異株」の正体
- 10
- ロングスローだけじゃない!J1首位・町田ゼルビア「速攻マネージメント」にアンチが黙り始めた
-
急上昇!話題の記事(アサジョ)
-
働く男のトレンド情報(アサ芸Biz)
-
-
最新号 / アサヒ芸能関連リンク
-
-
厳選!おもしろネタ(アサジョ)
-
最新記事
-
アーカイブ
-
美食と酒の悦楽探究(食楽web)