「野田親衛隊」蓮舫行政刷新相を一刀両断「仕分けなんて財務省に踊らされているだけだ」 大増税路線を走りだした野田政権に必要不可欠なのが、行政刷新相に返り咲いた蓮舫氏(43)のパフォーマンス。初当選直後から行動を共にし、野田グループの主要メンバーにして、「野田氏には総理として働いてもらいたいとずっと思っていた」と心酔する、「野田命」の親衛隊である。総理にならって増税を正当化する重要閣僚を、政治評論家の本澤二郎氏が徹底批判した。
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「蓮舫氏が派手に繰り広げた、あの事業仕分け。各省庁の予算のムダを指摘した彼女はなかなかやるじゃないかと受け止めた有権者は多かったはずです。しかし仕分けの材料は、実は財務省が全てお膳立てしたものでした。それを知ってか知らずか、メディアはおだてすぎです」
まずは仕分けの舞台裏を明かしたうえで、本澤氏はこう断じた。
仕分けがスタートした一昨年は、9日間にわたった作業によって次世代スーパーコンピュータの開発費(268億円)などが見直された。「これ、1位になる理由は何があるんでしょう。2位じゃダメなんでしょうか」と詰め寄ったあのセリフは、もはや政治史に残る大放言と言っていい。
「昨年の予算概算要求で、削減額は1兆8000億円に上るとされていますが、全額削減されたわけではなく、何が重要で何を削るかは総理の政治判断にかかっている。結局、削減額は約6700億円にとどまった模様です」(政治部記者)
とはいえ、テレビ放映もされた仕分け作業は迫力満点。民主党の意欲に感心した有権者も少なくなかったはずだ。
しかし本澤氏は、「埋蔵金に大ナタを振るったわけではなく、予算の本丸、特別会計にはまるで手をつけなかった。ちまちました話ばかりで、お粗末な結果しか出せなかった。それなのに、『これだけやったから増税します』では国民は納得しない。結局、蓮舫氏は財務省の手のひらで踊らされているにすぎません。彼女の政治的能力など、その程度のものなんですよ」
子ども手当や高校無償化など、民主党が公約したマニフェストは軒並み白紙に戻るというのに、増税だけはするでは、国民の不満は募るばかりだ。これではインチキ公約で国民をダマし、政権を奪取したと罵られてもしかたあるまい。
「雇用は、きわめて不安定で収入は減るばかり。国民がこれだけアエいでいるのに、役人や国会議員の賃金はバブル時代の全盛期にあった中曾根時代とほとんど変わっていません。増税というなら、まず役人、国会議員の定数や賃金を半分にしてからにすべきです。自分たちの身分には一切、手をつけず、国民にだけ負担を強いるとは何事か」(本澤氏)
議員歳費に加え、秘書の給与、交通費、事務所経費などを入れると、国会議員1人につき、年間約1億円はかかるという。
「松下政経塾出身の野田総理は口が達者だが、政治家は口舌の徒ではダメです。国民は蓮舫氏のあのパフォーマンスに絶対、ダマされてはいけない」(本澤氏)
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