芸能

天才テリー伊藤対談「マギー司郎」(1)東京に憧れて16歳で家出をしました

●ゲスト:マギー司郎(まぎー・しろう) 1946年、茨城県生まれ。東京に憧れ、16歳で家出。キャバレーに勤めながらマジックを習う。劇場などで腕を磨きつつ、正統派マジシャンのマギー信沢に師事する。80年、「お笑いスター誕生!!」に出演し、7週勝ち抜く。「横縞のハンカチを縦縞にするマジック」や「○○(地名)では評判よかったんだけどね」などのひょうひょうとしたマジックで一躍売れっ子となる。現在も11人の弟子を抱え、多忙な毎日を送っている。

 ほのぼのとした茨城弁で客を煙に巻くスタイルと、ユニーク手品の組み合わせで笑いを呼ぶマジシャン・マギー司郎。そのトークは天才テリーを相手にしても絶好調。マジシャンを目指したきっかけからストリップ劇場の思い出、若き日の甘い恋愛などを、軽妙にネタばらし!?

テリー 初めてお会いした時のこと、覚えています?

マギー もう35年ぐらい前ですか、テリーさん演出の番組で、風車を持って気球に乗せていただいたのが最初ですよね。気球がどこへ行くかわからなくて危険なので、いろいろ誓約書を書かされました(笑)。

テリー さすがは師匠! 記憶力いいなァ。ご出身は茨城県だそうで。

マギー ええ。親父はいろんな商売をしては失敗ばかりしている人で、僕は9人兄弟の7番目でした。

テリー 9人ってすごいですよ、子作りは大成功じゃないですか(笑)。

マギー いや、単に計画性がなかったんでしょうけど(笑)。

テリー そもそも師匠は、どうしてマジシャンを目指そうと思ったんですか?

マギー 最初はそんなつもりはなかったんですよ、ただ東京に憧れただけでね。当時、ちょっとお金持ちの家に行くと雑誌が置いてあって、見たことのないようなきれいな街の写真が載っていたんですよ。それが東京の情報で「東京ってすごいところだな」と素直に信じてしまったんです。何しろ「キャバレーに行くとモテる」とか、いいことしか書いてなかったですから。

テリー それ、たぶんアサ芸ですよ(笑)。

マギー アハハハハ、それで16歳の時に東京へ家出しちゃったんです。

テリー えっ、まだ学生なのに?

マギー いえ、その時は「手に職をつければ生きられる」と親に言われて、近所のタンス屋さんに手伝いに行かされていました。木を切ったり、カンナをかけてばかりで、毎日「地味でイヤだなぁ」と思っていたので、布団1組だけ持って出て行ったんです。

テリー 家出ということは、もちろん親には内緒ですよね?

マギー そうですね。ですから朝早く、みんなが寝ている間にこっそりと。すぐ上の兄貴は僕を応援してくれて、庭の隅で飼っていたウサギやニワトリを売ってお金を作ってくれたり、さらに「これだけじゃ足りないだろう」と、家の米俵1俵をリヤカーに乗せて、遠くの米屋へ売りに行くのをつきあってくれましてね。

テリー 青春だなァ。東京に来て、まずどんなことを始めたんですか?

マギー 最初に働いたのは、お姉ちゃんがいっぱいいるキャバレーなんです(笑)。僕はそこで2年ぐらい、カウンターで飲み物を作ったりしていました。

テリー あ、本当にキャバレーに行ったんですか!

マギー ええ、福富太郎さんが経営していた池袋のお店なんですよ。

テリー へえ、あの頃の福富さん、「キャバレー太郎」なんて呼ばれて、納税額1位にもなるくらい儲けていましたものねェ。

マギー そうです。福富さん、僕がテレビに出るようになると、すごく喜んでいただきました。

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