圧倒的な影響力を持つ女性アイドルは〈時代を映す鏡〉である。80年代には松田聖子にあやかった「聖子ちゃんカット」が街にあふれた。90年代には安室奈美恵のファッションを模倣した「アムラー」や、華原朋美に憧れた「カハラー」があちこちに出現した。さ...
記事全文を読む→アイドル近代絵巻
90年代のアイドル勢力図には、過去との圧倒的な違いがある。それは70年代の山口百恵や、80年代の松田聖子に代表される「純然たるアイドル歌手」が1人もいなくなったということ。鈴木亜美にしても、扱いは「J-POPアーティスト」だ。グループとして...
記事全文を読む→山口百恵が白いマイクを置いて芸能界を去った80年、アイドル界は大きな激流に巻き込まれる。扉を開いたのは、何と言っても松田聖子である。どれだけ「ぶりっ子」と揶揄されようとも、聖子は一貫して“アイドルである私”を崩さなかった。また、それを可能と...
記事全文を読む→現在のアイドルシーンの原型は、すべて70年代に生まれたと言えるだろう。そもそも「アイドル」という呼称が南沙織・天地真理・小柳ルミ子の「新・三人娘」が揃った71年に発生したものだし、翌72年にはアイドル発掘番組「スター誕生!」から森昌子がデビ...
記事全文を読む→「アイドル」という言葉が定着したのは70年代に入ってからである。では、ここで取り上げる60年代は何と呼ばれていたのか?答えはすべて「スター」であり、より時代的な表現をするならば「スタア」であった。それは吉永小百合や内藤洋子がそうであったよう...
記事全文を読む→実は戦時中より、終戦直後のほうが人々の暮らしは厳しいものであった。食糧難や経済の不安はあったが、そこに希望の光となったのが「リンゴの唄」である。歌ったのは並木路子で、自身が主演した戦後初の公開映画「そよかぜ」の主題歌として作られた。この年の...
記事全文を読む→すべてが終わり、そしてすべてがそこから始まった「終戦」というあの夏から70年──。日本は世界にも類を見ない焼け跡からの復興を果たしたが、その原動力にあったのは、美しきアイドルたちの存在だ。時代とともに選ばれたアイドル近代史をここに検証する。...
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