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記事全文を読む→天才テリー伊藤対談「紀里谷和明」日本の映画業界でヘンな噂が…!?
テリー 前作から約6年ぶりの新作ですけど、これだけ時間が空いた理由は?
紀里谷 いや、単純な話です。俺のところに監督のオファーがまったく来なかったんですよ。
テリー え~っ!? 俺はてっきり、たくさんのオファーがあるのに「これはやりたくない」って断ってるんだと思ってましたよ。
紀里谷 そんなこと、全然ないです。撮れるもんなら毎年1作撮りたいぐらいなんですから。
テリー それは意外だな。
紀里谷 まず最初に作った「CASSHERN」という映画で、俺の評判がものすごく悪かったんですよ。
テリー え、何でそんなことになっちゃったの?
紀里谷 映画の作り方もよくわからないまま、いきなりあんな大作を手がけたこともあるかもしれないんですが、現場が混乱して思うように動いてくれないので、大勢のスタッフのクビを切っちゃったんですよ。
テリー そうか、現場の人とソリが合わなかったと。
紀里谷 確かに自分も突っ走っちゃったところはあるかもしれないです。でも、しかたがないんですよ。キャストの方たちにも迷惑がかかるし、こっちはいいもの作らなきゃいけないって思ってやってるわけだから。
テリー よーくわかります。俺はテレビだけど、似たようなこといっぱいやって、2カ所出入り禁止になってる(笑)。
紀里谷 マジですか? 俺も似たようなもんですよ。それ以来、業界では「紀里谷はめんどくさい」「予算をオーバーする」「納期も守らない」って根も葉もない噂が立つようになったんですよ。そんなこと一度もないのに。
テリー 尾ヒレが付いて、どんどん噂が大きくなったんだ。
紀里谷 でも、「CASSHERN」公開後に、逆に海外からたくさんの反響やオファーをもらったんですね。今回の映画は、その時の人脈があったからできたようなものなんです。おかげさまで、今までの映画に比べて予算は比べ物にならないぐらい増えました。
テリー それは映像を観れば一目瞭然ですよ。すごく贅沢な絵になってる。
紀里谷 街全体にモヤがかかっているふうに見せたかったので、スモークを使ったんですけど、あれ1日に250万かかるんですよ。
テリー うひゃ~! スモークは風が吹くと消えちゃうから大変だ。でも、お金をかけただけの作品になりましたよ。これから「忠臣蔵」の季節を迎えるし、この時期、この作品を観るのはすごくいいと思うな。作品の反響はどうですか?
紀里谷 日本での試写の段階では、今のところ評判は悪くないです。とりあえず、ホッとしてます(笑)。
テリー これだけの作品なんだから、たくさんの人に観てもらいたいよね。監督として、この作品で伝えたいこととは何ですか?
紀里谷 今の社会って、とにかく形があるものがすごく重要視されるじゃないですか。だけど、やっぱり愛だとか誇りだとか、目に見えない大事なものってあると思うんですよね。この作品を観終えたあとに、「明日、ちょっとだけ頑張ってみよう」とか、「正義っていいんじゃねえの?」みたいに少しでも思ってもらえるとうれしいですね。すごく青臭い言い方で恥ずかしいんですけど(笑)。
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