スポーツ
Posted on 2014年07月03日 09:57

山口健治の“江戸”鷹の目診断「小松島記念」

2014年07月03日 09:57

一昨年の雪辱戦!深谷知広がまくり切る

 人気選手にかかるプレッシャーは並大抵ではなく、それが敗因の一つになることもある。

「小松島記念」(7月3日【木】~6日【日】)に出走予定のS級S班は、深谷知広の1人だけ。シリーズの看板選手として重責を担うことになるが、負けられない4日間と自覚しているはずだ。迎え撃つ地元勢は乗れている原田研太朗が核弾頭になり、3車で結束は固い。熱烈なファンが多い土地柄だけに、選手にも気合いが入る。

 深谷は前走・久留米記念で初日から2戦快勝のあと、3日目準決勝戦でまさかの7着敗退。赤板の叩き合いから先行しては、さすがの深谷も粘れなかった。しかし、今後を意識して脚を試したフシもある。ここは一昨年、9着に敗れて以来の雪辱戦。プレッシャーをパワーに変えられる超一流の競走に期待する。

 S1在籍2年目になる原田は、一時期のスランプを克服したようだ。深谷の1歳下で23歳の若武者。実績は比べるべくもなく、プレッシャーは言い訳にならない。先輩2人の前で主導権を取るだけだ。

 さて、並びと展開。地元勢は原田─阿竹智史小倉竜二の小松島トリオ。中部は深谷─志智俊夫で、ここまでが西日本の有力どころ。東日本は関東の相川永伍神山拓弥芦澤辰弘、南関の小埜正義勝瀬卓也武井大介。そして、北日本の早坂秀悟大槻寛徳までか。他では、近畿の中村一将西谷岳文の勝ち上がりがありそうだ。

 主導権争いは激しくなる。原田が先陣を切るが、相川と早坂が早めに仕掛けて叩き合いも。深谷には絶好の展開になる。

 本命は深谷。一昨年の決勝戦も志智とのライン。今度はまくり切って弥彦寛仁親王牌(7月18日~)に弾みをつける。2段駆けの阿竹が対抗。原田の奮闘しだいでは逆転も。3番手評価は神山と見た。

 伏兵は、湊聖二(徳島・86期)、椎木尾拓哉(和歌山・93期)、才迫開(広島・101期)の3選手。

 地元の湊は、3月にここのFIを優勝、4月武雄記念は予選2連勝で準決勝に進出している。好位を主張できるのが強みだ。椎木尾も5月松阪記念で準決勝に乗り、6月FI奈良【1】【1】●【1】(●は決勝レースの着順)でS級初V。予選は突破できる。S級入りして、いきなり記念を走るのが才迫。兄は勇馬(S2)。徹底先行がどこまで通用するか、とにかく逃げるだけだ。

◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家

◆アサヒ芸能7/1発売(7/10号)より

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年09月14日 11:30

    AIは本当に人類を終わらせるのか。専門家のとある主張が世界を震撼させている。その「AI終末論」は、AI開発企業アンソロピックに勤めていた元研究員、ジェイコブ・コクソン氏によるもの。Xで「AI研究関係者の多くが、AIは今後10年以内に人類を破...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    事件
    2026年09月16日 20:30

    「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」は、広島カープに大きな衝撃を与えた忌まわしいブツだ。元広島カープの羽月隆太郎氏にこれを譲り渡したとして医薬品医療機器法違反の罪に問われた会社役員・滝口涼介被告の初公判が9月16日に広島地裁で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年09月17日 07:15

    20世紀最大級のミステリーと言われてきた、イギリス・スコットランドのネス湖に生息するという未確認動物(UMA)の「ネッシー」に、再び熱い視線が注がれている。いったいなぜか。一時期は目撃情報が激減し、専門家からは死亡説や、人間の活動を警戒して...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/15発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク