社会

「実現は2037年以降」JR川口駅の上野東京ライン停車計画と「通勤者減」の矛盾

 JR川口駅に「上野東京ライン」を停車させる方針であることを埼玉県川口市の奥ノ木信夫市長が発表し、利用者の注目を集めている。

 市長の発表によると、上野東京ラインが停車するためのホームを増設し、その費用を川口市が負担。2037年以降の停車を目指す。

 ただ、川口駅周辺の住民は利便性が高まるものの、それ以外の利用者からは反対の声が出ている。

「川口駅に停車すれば、所要時間が増えることになりますからね。ほんの数分だとしても、朝の通勤時には大きく影響します。それに川口駅の隣は赤羽で上野東京ラインが停車しますから、わざわざ川口に止めなくてもいいだろうという声も多いんです」(鉄道ライター)

 しかし、川口駅に停車するメリットは大きいと川口市は訴えている。京浜東北線で人身事故などトラブルが起こった場合、利用者の多い川口駅は人であふれ返るが、上野東京ラインが停車すれば代替手段になり混雑は解消される。

「とはいえ京浜東北線が止まって駅に人があふれるのは他の駅でも同じで、川口駅だけの問題というわけではない。それに京浜東北線でトラブルが発生すると上野東京ラインも止まることがほとんどで、代替手段にはなりにくいんです」(前出・鉄道ライター)

 将来的に見ればさらなる問題点も出てくるかもしれない。

「川口駅に上野東京ラインを止めることによって、他の駅が『川口に止まるならうちも』と考えるケースは増えるでしょう。もしそれが実現すれば、停車駅が増えて所要時間がさらに延び、利便性はますます下がります」

 停車するのは37年以降。13年先となれば、今47歳より上の世代は退職している可能性が高く、通勤客は大幅に減ることが見込まれる。それでも川口駅に上野東京ラインを止める必要はあるのか、もう一度議論する必要がありそうだ。

(海野久泰)

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