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記事全文を読む→プロ野球新人監督直撃「優勝はウチがもらった」日本ハム 栗山英樹監督
日本ハムの新監督に就任した栗山英樹氏は、シーズン前から苦境が伝えられる。エース・ダルビッシュ有が抜けたにもかかわらず戦力を補強せず、現有戦力で戦いを挑むという。そこで栗山新監督がエースに指名したのは、他ならぬ「斎藤佑樹」の名前だった。
斎藤とルーキー大嶋に期待
2月11日、日本ハム・栗山英樹監督(50)が初采配を振る中、初の対外試合となった広島戦が名護で行われた。先発は斎藤佑樹(23)。
「斎藤にはエースの自覚を持ってもらう。ピッチングというのは十分に知っているし、それができるものがある。彼にはこのキャンプで走ってもらう。走って体で覚えてもらいたい」
栗山が監督就任の時に語っていた言葉である。そして、その言葉どおり初戦に起用したのが斎藤だった。そして、広島・会沢翼(23)に一発を浴び、初陣を飾ることができなかった。
「負けるというのが、こんなに悔しいとは思わなかった。『オープン戦、公式戦と全部勝ちに行く』と言っていただけに、勝たせてあげられなかったのが残念、斎藤は、まっすぐに力が出てきた。本人ももったいないと言っていたらしいが、狙って勝負にいったまっすぐではないだけに、もったいない」
栗山は斎藤が浴びた一発に触れ、初采配を振り返っていた。そして、2戦目となる対外試合は、横浜DeNA戦。新監督同士の対決となった先発のマウンドには、またもや斎藤が立っていた。名護特有の強風が吹き、日が陰ると、寒さが身にしみた。斎藤は2回を投げ、4失点だった。この時期はまだ結果はまったく関係ない。調整がどの程度進んでいるのか。監督が斎藤を起用する意図が、どの程度、本人に伝わっているのかが問題なのだ。
それから1カ月、東京ドームで出会った日本ハムの編成担当がポツリと言った。
「監督もようやく(斎藤に)厳しい発言をするようなったみたいだけど‥‥」
今季の日本ハムにとって、好材料はほとんどない。18勝のチームの大黒柱・ダルビッシュが抜けた穴が大きい。18勝だが、単なる18勝ではない。相手エースと投げ合った末、奪い取っての18勝である。
昨シーズン、相手エースとの投げ合いを避けることのできた武田勝(33)、ウルフ(31)、ケッペル(29)は順調に勝ち星をあげられ、チーム成績にもつながった。
そのダルビッシュが抜け、それに代わるドラフト1位として球団は、東海大学の菅野智之を指名。ダルに代わる大黒柱としての英断だったが、入団を拒否された。だがダルが抜け、レンジャーズから得たポスティングでの費用40億円も戦力補強に使っているとは思えない状態だ。
誰が見ても戦力ダウンは必至。明るい材料といえば、ソフトボール出身の大嶋匠(22)がキャンプでちょっと活躍したぐらいにすぎない。菅野の担当スカウトだった岩井隆之は、 「大嶋が出てきたおかげで、菅野を指名したことなど、すっかり忘れ去られている。意図的に使ってくれている現場に感謝だ」
と語っていた。
フロント主導のチーム作りをする日本ハムにとって、栗山の存在は「フロントの意のままに動く格好の存在」として見られているかもしれない。
つまりソフトボール出身の大嶋が話題を作り、開幕投手に斎藤を起用するということで、ダルがいなくなり厳しくなった観客動員減少に歯止めをかける。
「本気で勝ちにいくとするならば、斎藤は開幕投手ではないでしょう」(日本ハム関係者)
という周囲の声にも、平然とフロント事情を優先させるしたたかさを持ち合わせていることは確かだ。
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