芸能
Posted on 2016年03月08日 01:57

名作ドラマ“至高の最終回”の謎を総直撃!(3)「<1991年6月27日・もう誰も愛さない>田中美奈子」

2016年03月08日 01:57

20160310j

 少し目を離すと展開が目まぐるしく変わる…。それが「ジェットコースタードラマ」と呼ばれたジャンルだ。特に「もう誰も愛さない」(91年、フジテレビ系)の衝撃は今も語り継がれるが、主演の一人だった田中美奈子(48)に聞いた。

── 幼なじみの卓也(吉田栄作)と組んで、銀行の同僚だった美幸(山口智子)の家の財産を奪う。それが小百合の役どころで、稀代の悪女でしたね。

田中 同じ制作会社と以前もお仕事をしていて、その時はコメディタッチだったんです。今回はどんな路線かなと思ったら「全員が悪役です」と言われました。中でも私がやる小百合が、先陣を切って悪の部分を引っ張ってもらうと。

── ショックは大きかったですか?

田中 シナリオを見たら美幸を暴漢にレイプさせる、車椅子ごと階段から突き落とす‥‥思わず「私がやるんですか?」と聞き返しました。ただ、ここでためらっていたらドラマにならないと、気持ちを切り替えて撮影に入りましたね。

── スタートと同時に、主要キャストの立ち位置が複雑に入り乱れ、出生の秘密や、善と悪がいつしか入れ代わるような展開が話題になりました。

田中 途中でトイレに立てないとよく言われました。いろんな知り合いに「次はどうなるの?」と聞かれましたけど、そこはグッと我慢して(笑)。私もシナリオをもらうたび「えっ、これからどうなるの?」と楽しみにしていた一人です。

── さて、23.8%を記録した最終回も、二転三転する壮絶な結末。

田中 悪徳弁護士役の伊藤かずえちゃんの死に方は強烈でした!

── バラバラ死体となって、手足や生首が黒いゴミ袋に入れて捨てられる。さすがにDVDやCSでの再放送では「生首ゴロリ」はカットされていましたが。

田中 ドラマの終わり方ってすごく難しいと思うんですけど、これはジェットコースタードラマとしての期待を裏切らなかったですね。登場人物ほぼ全員、死んでしまいましたし。

── 先に名前が出た以外でも薬丸裕英、辰巳琢郎、かとうれいこ、伊武雅刀、観月ありさも亡くなってしまった。多くは刃物や銃弾によるが、小百合だけは子宮ガンによる病死。

田中 バチが当たったんでしょう、それまで悪いことしてきたから(笑)。ガンになってからの撮影はノーメイクで臨んで、小百合も最後は改心していました。

── オンエアの約半年後、92年1月22日には、山口智子のマンションに暴漢が押し入る“模倣事件”も発生。いろんな意味でドラマの影響力を知らしめました。

田中 私も本来はコミカルな作品が好きなのに、悪役のイメージが強くなりましたね。昨年の「新・牡丹と薔薇」(フジ系)でも、主役の2人を翻弄する演技が強すぎて“ラスボス”と呼ばれていたみたいで(笑)。

── 話題になった「幸せの時間」(12年、フジ系)や「半沢直樹」(13年、TBS系)の役どころでも、画面に登場するだけでザワザワとさせますよ。

田中 私の今を決定づけてしまった作品ですね。たまには、いい人をやらせてよとも思いますが(笑)。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年03月01日 08:30

    3月16日の確定申告期限が刻一刻と迫る中、国税当局が不穏な動きを見せている。ターゲットは、SNSやマッチングアプリを主戦場に男性らから多額の「手当」を吸い上げるパパ活女子、そして華やかな生活を売りにするインフルエンサーたちだ。かつては「男女...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    エンタメ
    2026年03月03日 07:00

    小学館の漫画アプリ「マンガワン」をめぐる問題が、波紋を広げている。発端は、過去に児童買春・ポルノ禁止法違反で罰金刑を受けていた漫画家が、別名義で新連載を開始していたことだ。編集部は起用判断の不備を認め、当該作品の配信停止と単行本の出荷停止を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年03月05日 15:30

    ロケット打ち上げが、また失敗した。宇宙事業会社スペースワン(東京都港区)が3月5日午前に、和歌山県串本町のロケット発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げられた小型ロケット「カイロス」3号機は上空で飛行中断。打ち上げから4分後の措置だった。...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/24発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク