スポーツ
Posted on 2018年03月16日 17:58

3月23日開幕!栄えある選抜高校野球の第1回の優勝校は?

2018年03月16日 17:58

 今年で第90回の記念大会を迎える春の選抜高校野球。その栄誉ある初代王者が高松商(香川)である。

 今から94年前の1924年。第1回大会の会場は現在の甲子園球場ではなく、愛知県名古屋市郊外にあった山本球場。出場校数はわずか8校だった。初戦で高松商は優勝候補No.1の和歌山中(現・桐蔭)と激突。試合は強豪校同士の戦いに相応しい大接戦となったが、高松商は4‐6と2点ビハインドの9回裏に猛反撃。7‐6と大逆転し、大会史上初の逆転サヨナラ勝ちを納めたチームとなった。なお、この試合では高松商主将の野村栄一(慶大)がこれもまた記念すべき大会第1号本塁打を放っている。この劇的勝利で勢いに乗った高松商は続く準決勝で愛知一中(現・旭丘)に7‐1で快勝し、決勝戦へと進出した。

 決勝戦の相手は好投手・水上義信(早大)擁する早稲田実(東京)。下馬評では高松商不利がささやかれていたが、4回表に打の主軸の1人・村川克巳(慶大)が先制の中越えソロを放ち1点を先制。さらに7回表にもタイムリーで追加点を挙げ、試合を優位に進めた。結局、エース・松本善隆(関学大)が大会第1号となる完封勝利。2‐0で高松商が春の選抜初代王者に輝いたのであった。

 高松商は戦後にも1度、春の選抜を制覇している。1960年第32回大会で、左腕・松下利夫(四国電力)を擁して優勝候補の一角に挙げられていた。初戦で同じく優勝候補の平安(現・竜谷大平安=京都)とぶつかったが、エース・松下が被安打3の失点1に抑える好投を見せれば、打線も9安打を放ち4‐1で快勝した。続く準々決勝の滝川(兵庫)戦、準決勝の古豪・北海(北海道)戦をともに2‐0の2試合連続完封で降し、名門らしい堅実な試合運びで決勝戦進出を果たしたのだった。

 迎えた決勝戦の相手は山陰の名門・米子東(鳥取)。エースの宮本洋二郎(元・南海など)が本格派の好投手ということもあり、試合は大方の予想通り、両軍が4回表裏に1点ずつを取り合って以降、息詰まる投手戦が展開されていった。こう着状態のまま、延長戦へ突入かと思われた9回裏のことだった。高松商の先頭・3番の山口富士雄(元・阪急)がカウント1ボール2ストライクからレフトラッキーゾーンになんと劇的なサヨナラ本塁打。ちなみに春の選抜史上、決勝戦でのサヨナラホーマーは現在でもこの山口ただ1人しか記録していない。

 春選抜で2度優勝している高松商は同じく春で準優勝も3度、夏の選手権では2度全国制覇を果たしている。最近では2016年の第88回春の選抜大会で45年ぶりの決勝進出を果たし見事、準優勝。古豪復活を印象づけた。

(高校野球評論家・上杉純也)=敬称略=

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年07月01日 07:15

    森保ジャパンが挑んだサッカーW杯決勝トーナメント初戦のブラジル戦(6月30日・ヒューストン)は、MF佐野海舟のゴールで先制するも逆転負け。サッカー王国の壁に跳ね返された。続投論がある森保一監督だが、すでに2期8年の間、代表監督を務めており、...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年07月01日 11:15

    W杯決勝トーナメント1回戦で敗退したサッカー日本代表は4年後に向けて、コーチ陣を含むスタッフ人事が白熱し始めた。2期8年続いた森保体制で、常に言われていたことがある。それは森保一監督が「現役時代に海外リーグでプレーしたキャリアがない」という...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年07月01日 20:00

    国民的熱狂イベントとなったサッカーW杯の、日本代表戦のテレビ視聴率は、それぞれどうだったのか。日本は決勝トーナメント初戦でブラジルに敗退したが、グループリーグ3試合を含めた推移を整理してみたい。グループリーグ最初のオランダ戦はNHKが中継し...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク