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記事全文を読む→本性を全暴露「金正恩の愚かなる素顔」(4)コンプレックスは母の「成分」
高ヨンヒは在日朝鮮人出身の舞踊家でした。これは金正恩の偶像化にとっては大きな障害となっています。
北朝鮮では在日朝鮮人出身であることは成分(社会階層)に問題があると見なされるからです。金正恩は2012年に最高指導者となった直後、両親の記録映像を映画化し、母・高ヨンヒの偶像化を試みました。しかし一部幹部に見せたあと、すぐに回収されました。
のちに日本のNGO団体が入手した映像を見ると、金正日は常に高ヨンヒを「数十年にわたって私を補佐し、さまざまな仕事を共にした忠臣中の忠臣」とほめたたえていますが、彼女の出自には触れられていません。日本からの「帰国者」という出身成分と、正式な婚姻関係がなかったという「弱点」が巧妙に避けられ、曖昧にされたままです。
名前も出身もわからない人物を崇めよと強要しても国民が受け入れるはずもなく、忠誠心が強まるわけもありません。
金正恩体制は、首領絶対独裁制自体の矛盾と、それを維持しようとする金正恩委員長の業績不足、能力不足が重なって、さまざまな問題が噴出しています。
食糧や生活物資の不足が解消されぬ一方で、遊園地、アパート、サービス施設といった、見せるための施設作りで、経済制裁が効いていないことをアピールしてきました。
しかし、自身の能力では経済建設での発展は無理だと悟ったのか、2013年からは、父・正日の残した二大遺産の一つである、核ミサイルを利用した「業績作り」へと突き進んでいくことになりました。
その結果、米国を中心とした国際社会との対立を生み、外資導入はきわめて困難となりました。当然ながら、経済課題は何一つ解決できず、石炭生産施設は老朽化したまま。鉄道は平壌(ピョンヤン)──清津(チョンジン)(北朝鮮北部の港湾都市)の約720キロに1週間もかかるありさまです。
加えて、2016年の水害と翌年の干ばつにより、食糧生産も大打撃を受けました。
「このままでは干上がってしまう」と感じた金正恩が、局面打開のために乗っかってきたのが韓国との南北会談であり、米朝首脳会談なのです。
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