社会

歴史偉人が遺した「“マル秘”健康」レシピ(2)豊臣秀吉の「夜のエネルギー」を支えたゴボウ

 豊臣秀吉(1537~1598)は、権力を掌中にしてから日本史上に残る漁色家の顔を見せ始める。その生活を維持するために食していたのがこれだ!

 織田信長存命の時代、1563年に来日したイエズス会のポルトガル人宣教師ルイス・フロイスは、著書「日本史」にこう記している。

〈秀吉は大坂城内だけで300人の側室を有し、国中の美貌や若い人妻で秀吉から逃れられたものはない〉

 秀吉には正妻・ねねのほか、記録上は側室が20人近くいたが、そのほかにも手当たりしだいに女性に手を出していたのだ。女好きは病的とも言え、主君・信長の2人の娘を妾にするばかりか、信長の全ての美人の妾たち、柴田勝家の息子の妻や、徳川家康の息子の妻、自分が倒した大名の未亡人や娘も次々と“愛人”にしている。

 晩年は絵に描いたようなスケベ男だったのだが、そのエネルギーたるや尋常ではなかった。その根源はやはり食生活だったようである。

 若い頃から秀吉が好んだのはゴボウ大根そばであった。ゴボウは平安時代に薬草として中国から伝わっている。

「ゴボウはカリウム、マグネシウム、亜鉛、銅などのミネラルを含んでいるほか、食物繊維が豊富で、殺菌力、整腸力が強く、歯応えのもとになっているイヌリンという成分は肝機能を高める。特筆すべきはアルギニンです。これは性ホルモンの分泌に役立ち、スタミナを保ちます」(永山氏)

 秀吉の故郷・尾張中村には年貢免除の特典を与え、特産の大根とゴボウを献上させていた。女好きの秀吉にとって、欠かせない強精食だったのである。調べてみればゴボウの花言葉は「しつこくせがむ」。なんとも意味深だ。

 セックスコンサルタントの理学博士・秋好憲一氏が説明する。

「中国ではゴボウの種が最強の媚薬です。毎日十数粒ほど、乾いり、生、あるいは煎じて飲めば、精力がみなぎってくると言われています。おろして食べるのも精がつく。最強の“バイアグラ”です」

 さらに秀吉は、若い頃にニンニクを数珠のようにヒモでつないで首から下げ、戦の最中に食べていた。

 ニンニクが体力の向上や疲労を回復させることはよく知られているが、その臭いにも大きな健康効果がある。ロシアやヨーロッパ北部の一部地域では古くからの風習として、ニンニクをネックレスのように首から下げることで、風邪の予防に役立てている。知将・秀吉のニンニクネックレスにしても理にかなっていたのだ。

---

◆豊臣秀吉が遺した「ゴボウと大根の田舎煮」

◎材料:ゴボウ2本、大根5cm、油揚げ1枚(煮汁)だし汁2カップ、みりん大さじ1、砂糖大さじ1、しょうゆ大さじ4

◎作り方:(1)ゴボウは包丁の背で皮をこそげ取って洗う。食べやすい大きさに乱切りして水にさらす。大根は1cmの厚さのいちょう切り。油揚げは熱湯をくぐらせ油抜きをし、水気をしっかり取って1cm幅に切る。(2)ゴボウ、大根はそれぞれサッとゆで、ザルに上げてそのまま冷ます。(3)フライパンに煮汁を煮立てる。煮立ったら(2)のごぼう、大根、(1)の油揚げを加え、落とし蓋をし、とろ火で10分煮る。蓋を取り、やや強火にして煮汁がなくなるまで煮る。(4)削り節を手でもんで加え、サッと混ぜ合わせたら器に盛り付ける。

---

カテゴリー: 社会   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「メジャーでは通用しない」藤浪晋太郎に日本ハム・新庄剛志監督「獲得に虎視眈々」
2
不調の阪神タイガースにのしかかる「4人のFA選手」移籍流出問題!大山悠輔が「関西の水が合わない」
3
2軍暮らしに急展開!楽天・田中将大⇔中日・ビシエド「電撃トレード再燃」の舞台裏
4
新庄監督の「狙い」はココに!1軍昇格の日本ハム・清宮幸太郎は「巨人・オコエ瑠偉」になれるか
5
【鉄道】新型車両導入に「嫌な予感しかしない」東武野田線が冷遇される「不穏な未来」