芸能

天才テリー伊藤対談「大木凡人」(1)ボーイのバイトが転身のきっかけに

●ゲスト:大木凡人(おおき・ぼんど) 1945年、愛媛県生まれ。ヤマハの営業職から司会業に転身。ラジオ出演を経て「街かどテレビ11:00」(TBS系)に83年4月よりサブ司会者として出演、軽妙なトークと親しみやすい風貌で一躍人気を博すことに。その後も「あの人は今!?」(日本テレビ系)、「痛快なりゆき番組 風雲! たけし城」「スーパーワイド」(ともにTBS系)、「目撃! ドキュン」(テレビ朝日系)などでレポーターを務める。特に「スーパーワイド」で担当した夕刊紙の紙面を伝える「先読み編集局」は、大人気コーナーとなった。その他、2006年から帝京大学非常勤客員教授を務めるなど多方面で活躍。11月17日(土)、「BSフジ11時間テレビ 全国対抗! 脳トレ生合戦!!」に出演。

 大きな黒縁メガネがトレードマーク。「街かどテレビ」でブレイクし、多くのバラエティー番組で司会・レポーターを務めてきた大木凡人。サラリーマンからのまさかの転身、ラジオ・テレビ出演の経緯、そして禁断のギャグにバカ受けの天才テリーは、新時代の到来を確約した!?

テリー 先日、「キャバレー太郎」こと福富太郎さんのお別れの会でお会いしましたよね。あれ、その前に何かのロケでご一緒していたような‥‥。

大木 あれは「(ビートたけしの)お笑いウルトラクイズ!!」じゃないですか。熱海でやった、地獄みたいなロケですよ(笑)。

テリー ああ、そうか、あの時だ。

大木 テリーさんの企画がメチャクチャすぎて、あの時は生きて帰れるのか、心配になりましたよ。

テリー 本当にメチャクチャでしたよね、その節は失礼しました(苦笑)。ところで、凡ちゃんは芸能界に入る前、普通のサラリーマンをやっていたんですね。

大木 ヤマハ心斎橋店の販売予約課で、ピアノやエレクトーンの営業をやっていました。当時の所内で、3位の成績だったんですよ。

テリー 優秀な営業マンじゃないですか。それがどうして司会者の道に?

大木 昔から酒が大好きなもので、給料分を全部飲んでしまって、正月休みに実家の愛媛に帰る旅費がなくなっちゃったんです。さらに「このままじゃ帰れないから」と、おふくろにせびった追加の旅費も、全部飲んじゃった。

テリー 本当に? ひどい話だなァ(笑)。

大木 そしたら、ボーイの年末年始アルバイト募集の貼り紙を見つけたんです。「ここでバイトすれば酒も飲めるし、金ももらえる」と行ってみたんです。

テリー そのお店って、キャバレーですか?

大木 クラブに近いキャバレー、みたいな感じです。そのお店は吉本興業と松竹芸能の芸人さんや歌手がステージに出演するので、専属の司会がいたんですが、ある日、その司会が病気で倒れちゃった。そしたら、「お前、のど自慢大会に出たことあるだろう」という無理やりな理由で、司会をやることになっちゃったんです。

テリー それはすごいムチャ振りだ。

大木 そしたら、毎晩お客さんから、ポケットがいっぱいになるぐらいチップをもらったんですよ! あの頃は景気もよかったし、僕もかわいい顔をしていたものですから。今は、かわいそうな顔なんですけれど。

テリー ハハハ、うまい。

大木 そうなると「今までの労働って、何だったんだろう」と思っちゃって、そのまま司会者の道に進むことを決めたんですよ。

テリー それまで未経験だったのに、不安はなかったんですか。

大木 ああ、僕は研究熱心ですからね。やっぱり司会は軽妙洒脱なイメージが大事だと思って、他の司会を観察したり、聴衆分析をしたり、海外のジョークや小話の本を読みあさって、トークに生かしました。

テリー さすがだな。やっぱり売れっ子の司会者になるには、それだけの理由があるよね。

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