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記事全文を読む→カルロス・ゴーンを待ち受ける刑務所「過酷労働10年」(1)「鈴木宗男氏も収監されていた」
これまで多くの知能犯を受け入れてきた栃木・喜連川の獄中では、「ゴーンがやって来る!」と超大物の話題で持ちきりだという。刑務所で「働かざる者食うべからず」のルールは絶対。年収ウン十億円のカリスマ経営者を待ち受ける刑務作業とは‥‥。過酷すぎる“更生リバイバルプラン”の実態に迫る。
「ゴーン逮捕の記事が新聞に出てから、喜連川刑務所に“会長”が入ってくるんじゃないかと話題になっています。ここは経済犯罪で捕まった人が多いので、入所する可能性が高いとみられているんです」
面会室で記者にこう明かしたのは、現役受刑者A氏である。11月19日に日産自動車前会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)が金融商品取引法違反で逮捕された事件は、刑務所にも衝撃をもたらした。
ゴーン容疑者は、同じく逮捕された前代表取締役のグレゴリー・ケリー容疑者(62)と共謀し、2011年3月期から15年3月期までの役員報酬を、実際よりも約50億円少なく有価証券報告書に虚偽記載していたという。さらに直近3年分でも報酬を約40億円過少に記載した疑いも浮上している。この先、ゴーン容疑者の実刑はあるのか。弁護士の紀藤正樹氏はこう説明する。
「金融商品取引法違反だけなら2、3年。さらに特別背任罪の逮捕が加われば、懲役10年以上の実刑判決が予想されます」
そうなった場合、最短でいつムショ暮らしに突入するのか。紀藤弁護士が続ける。
「2回目の逮捕なら年明けに捜査は終了しますが、3回目の逮捕となれば、1月末までかかります。裁判が一審で終われば最短で1年ほど。有罪で争って控訴審でも最高裁でも実質審理がなされると、2年は時間が必要でしょう」
現在は東京拘置所に勾留されているが、入獄は時間の問題になりそうだ。そんな中、冒頭のように活気づいているのが、喜連川刑務所の受刑者たちだ。
栃木県さくら市喜連川にある「喜連川社会復帰促進センター」は07年に開設。民間企業が運営に一部参加するPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)方式を導入した東日本で初めての刑務所である。過去には、02年に斡旋収賄で逮捕された鈴木宗男元衆院議員(70)や、07年に収賄容疑で逮捕された守屋武昌元防衛事務次官(74)も収監されていた。
「半官半民」のムショ暮らしは他の刑務所より緩いと言われることもあるが、実際はどうなのか。11年に特別背任容疑で逮捕され、喜連川刑務所で3年2カ月服役、「東大から刑務所へ」(幻冬舎新書)を著した大王製紙前会長の井川意高氏はこう話す。
「よく誤解されるのですが、まず『半官半民』という言い方が間違っています。施設警備にセコムが入っていたり、食事はエームサービスという三井物産の子会社が請け負っていますが、実際に作るのは炊場工場で働く受刑者。そもそも受刑者に指図することは公権力の行使で、国家公務員にしかできません。まったく緩くないし、厳しい刑務所生活は変わらないでしょう」
華やかな生活から一転、獄中では「カリスマ経営者」の肩書きも通じない過酷労働が待ち受けているのだ。
アサ芸チョイス
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