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貴乃花「相撲協会と電撃和解」で始まる金星街道(1)特番出演に「物言い」なし

 昨年10月に親方を廃業した貴乃花の去就に注目が集まっている。政治家転身ばかりがまことしやかにささやかれているが、水面下では「仇敵」である相撲協会との和解に向けた駆け引きが繰り広げられているというのだ。迷走する大横綱はどこに向かうのか!

「渦中の貴乃花が、大相撲を中継するNHKに出演する。しかもインタビュアーが寝業師の大越健介キャスター。いったい何を話すのか、相撲関係者の間でも話題になっていました」

 と証言するのは、相撲協会に近い角界関係者だ。

 2月24日に放送された「サタデースポーツ」は、「大相撲平成史」と題して、ほぼぶち抜きで1時間の大特集を組んだ。元横綱の朝青龍が生出演したほか、「平成の大横綱」として貴乃花がVTRで出演。メインキャスターの大越氏相手に、平成14年(02年)秋場所での朝青龍との名勝負を振り返りつつ、持論である「相撲道」について、本人の言葉で語ったのである。貴乃花は番組上で、

「師匠の教えとして『大相撲にスターはいらない』って言われてましたので、力士は職人であれ、職人であれ、と。だから技術を磨くんだ。その前に心を磨くんだと。そして3つ目に体力を備えるんだということを言われていましたので、本当に勝負をしにいく。勝負に向き合う。そして、毎日稽古場で鍛錬する。それの繰り返しでほぼフィーバーって感じたことは特になかった。言葉ではなくて行いではなくて、立ち居振る舞いとか、それをいかに自然体で、また、そして土俵に上がれば、誰を相手にしても逃げずに戦うと‥‥。そういったところが私なりの相撲道だと」

 VTRの出演時間こそ5分程度だったが、実際には1時間もの間、和気あいあいとした雰囲気でインタビューが行われたという。NHK関係者が明かす。

「今回の番組は、事前にかなり念入りに理論武装したうえで、貴乃花の出演にこぎ着けた。そもそも、大相撲を中継するNHKにとって、相撲協会と対立していた貴乃花は、出入り禁止の存在と言っても過言ではない。そこで、サッカーやマラソンなどと並ぶ『平成スポーツ史』をキーワードにした特集ならば登場しても大丈夫ではないかと番組スタッフは考えたようです。ただ、生放送での出演は、横綱(貴乃花)が何を言いだすかわからない。そこでVTR出演の形に落ち着いた」

 当然ながら、非公式に相撲協会サイドにも貴乃花の出演の話は伝えたようだが、特に「物言い」はつかなかったという。そればかりか、NHKは相撲協会が事実上の貴乃花出演を黙認したことで、二の矢を放とうと画策しているのである。

「実はNHKサイドは、貴乃花と相撲協会を手打ちさせようともくろんでいるんです。というのも現在、相撲中継の解説者は現役の親方衆が持ち回りで担当するほかは、在野では舞の海秀平氏と北の富士勝昭氏ぐらいしかいない。いわば在野の大物解説者として、貴乃花が一枚加われば、相撲中継の注目度がますますアップするのは間違いない。しかも北の富士氏は76歳とかなり高齢ですから、後任としても横綱にまで上り詰めた貴乃花はうってつけの人材です。そのためには、まず相撲協会と貴乃花の和解をするほかない。その仲介にNHKが乗り出しているんです」(相撲部屋関係者)

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