一方の平松氏もファイティングポーズを崩さなかった。むしろ、売られたケンカに対して徹底抗戦を宣言したのだ。
10年8月、大阪市の職員数を1万人削減するなど、次年度以降の市政改革の構想を公表。公表理由について次のように述べた。
「橋下知事が『大阪市の改革が止まった』と発言するなど不当な内政干渉を繰り返して市民を惑わせている。次の改革の方向性を市民にはかりたかった」
今のところ、序盤戦では橋下氏がやや優勢だ。4月の統一地方選では、維新の会が府議会で単独過半数を取り、市議会でも第一会派に躍り出た。また〝脱原発〟を巡っては、関西電力の筆頭株主である大阪市に対し、維新の会が「脱原発を株主提案する!」との公約までブチ上げた。
こうした怒濤の旋風に、橋下知事の鼻息も荒くなる。5月、維新の会が「君が代起立条例案」を府議会に提出。他の会派が激しく反発したものの、過半数を占める維新の会の賛成によって6月に可決された。
「罰則こそありませんが、公務員が職務に逆らえば免職もありうるというルールを厳格に示したもの。大阪都構想の実現の地ならしとも見てとれます」(前出・府政担当記者)
事ここに至っては、平松氏も腹をくくるしかなく、先手を打っての正式出馬となったわけだ。出馬会見では大阪都構想について、
「大阪市を潰すものだ。歴史に逆回転を加える動きを封じ込めなければならず、地方自治史上、注目される選挙だ」
と明言。同時に今後の戦術として、無所属で出馬するものの、維新勢力に対抗する自民、公明系の市議会各会派に支援を要請し、「反維新勢力」を結集する考えも明らかにした。
平松氏にとっては、橋下氏から「平松市長が再選されることがあるようなら日本の不幸」とまで言われたことへの反発があったのは言うまでもない。
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