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記事全文を読む→医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<「CT」と「MRI」>「被曝vs非被曝“検査不可”の条件も…」
人間ドックを受診すると「CT」や「MRI」といった言葉が医師から飛び交う。
「CT」と「MRI」は大きな土管のような装置に概観は似ているが、その機能はまったく異なる。
まず「CT」はComputed Tomographyの頭文字で、X線検査の一種。X線を使って体の断面を撮影するのが目的だ。人体を輪切りにしたような断面画像や立体的な画像を、10~20分程度と短時間で検査ができ、レントゲンよりも詳細な診断ができるというメリットがある。「水分の少ない部位」の肺などの検査はCTの得意分野である。一方で、放射線を使うため、被曝の危険がある。
対して「MRI」はMagnetic Resonance Imagingの頭文字で、磁場を使った検査のこと。大きな磁石による強い磁場と電波を使って体内の状態を画像にしている。かなり大きな音がするが、これは画像を作るために磁場を変化させている音だ。
「MRI」が得意とするのは、脳や血管、内臓、骨、神経などで、比較的オールマイティーな検査が可能。「MRI」は組織分解機能が非常に高いので、病変と正常組織の濃度の差がわかりやすく、造影剤を使わず血管を写せるなどのメリットもある。X線を使用しないため、CTと異なり被曝はない。
これを読むと「MRI」のほうが被曝の危険もないので断然よいと思う人もいるかもしれないが、「MRI」は20~40分と検査に時間がかかり、磁石を使うため、体にペースメーカーや人工関節などの金属類が入っている人は検査不可。また、暗く狭い中に入るため、閉所恐怖症の人も不可などのデメリットもある。検査室には大きい磁石が置かれているため、金属類などを身につけたまま検査を行うことはできない。
それぞれの得意分野を使い分けて検査を受ける必要がある。
田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。
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