社会

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

 日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。

 中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象徴」「男性には日焼け対策は必要ない」と考える人が多いかもしれない。しかし、最近では、紫外線を長年浴びることによって、皮膚ガンなどを発症する危険性があると言われている。性別にかかわらず、紫外線対策を行うのが近年の傾向だ。

 主な対策として、外出時には、キャップなどつばのある帽子の着用や、脱ぎ着で調節できる長袖の着用、日傘を使用することがオススメだ。最近では猛暑対策として男性も日傘をさしている人が多い。

 日焼け止めクリームの使用も有効だ。現在は男性用の日焼け止めやシミ対策の商品も多数販売されている。

 買う時は「SPF」や「PA」という表示に注意しよう。「SPF」は肌を赤くする紫外線B波「UV-B」の防止効果、「PA」は紫外線A波「UV-A」の防止効果を示している。目安として、日常生活で使用する場合は「SPF」は10~20、「PA」は+、++程度。炎天下の場合は「SPF」は30~50、「PA」は+++、++++を使用するといいだろう。

 サングラスも重要だ。目に入る紫外線は、目の角膜にダメージを与え、角膜炎や白内障につながる危険もある。眼鏡店などで自分に合ったサングラスを購入するのがオススメだ。

 紫外線は、重病のリスクを高めるだけではなく、シワが増え、実年齢より老けて見えてしまうケースもある。これからは男性も万全の紫外線対策が必須である。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

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