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記事全文を読む→鈴木宗男「北方領土奪還交渉の“出口”」(3)プーチン大統領は人情がある
ですから、先に二島を返還してもらうのが現実的なんです。そして、その先に国後と択捉をどうするかというプラスアルファが待っている。個人的には、残りの二島に関しては共同統治、共同管理という方法もあると思います。
私は根室によく行く。根室市民といちばん触れ合っている政治家だと自負しているんです。そして、根室には北方四島の元島民の方が住んでいる。その元島民の方たちは、再び島に移り住みたいと考えている方より、先祖の墓参りや生まれ故郷の地を踏むのに、自由に行き来をしたいと考えている方が圧倒的に多いんです。そうした環境を作るというのが政治家の仕事であり、元島民の夢をかなえる解決案こそが最も現実的だと考えています。
一方で、ロシアは二島どころか「石コロ一つさえ返さない」と報じる週刊誌もあった。その報道によれば、プーチン大統領は日本に天然ガスを売りつけたいがために、首脳会談で友好的にふるまったという。
しかし、故・小渕元総理の特使として、プーチン大統領と会談した経験がある宗男氏は、こう否定するのだ。
プーチン大統領は情報機関の出身だから、冷徹な人間であると言われることが多いが、それはプーチン大統領を知らない人間の言い分でしかない。
私が00年4月に小渕さんの特使として会談した際に、私は涙ながらに、こう言ったんです。
「小渕総理は生死の間をさまよっている。私は『ここに小渕さんがいる』という思いで接している。そして、総理の思いを伝えに来た」
すると、プーチン大統領はそれまで背もたれにもたれかかって聞いていたが、前かがみになって私の話を聞いてくれたのです。
プーチン大統領はそうした人情の機微があり、柔道をやっていたので日本的な礼節もある。何より「情」を持ち合わせている。
その後、森さんが総理となり、首脳会談を行ったが、その日程をみずから手帳を取り出してトップダウンで決めたことも、私は知っている。プーチン大統領はトップとして冷徹な決断力と人間的な「情」という包容力の両方を持ち合わせている。
彼が大統領であるうちに決断をしてくれなければ、北方領土は未来永劫返ってこない。そのぐらいの気合いを持って、私は領土問題に取り組んできた。困ったことに、私自身にも「空白の10年」以上の出来事があって、現在は浪人中の身ではあるけれども、これからも私は死ぬまで北方領土問題に関わっていくつもりですよ。
アサ芸チョイス
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