芸能

泉谷しげる、番組を終了に追いやった過激発言/昭和スター破天荒列伝(3)

 今や好感度が第一のテレビ界。「暴れん坊」と呼ばれるハチャメチャなタレントなど、ほぼ存在しない状態となっている。

「あの泉谷しげるでさえ、最近は、マメにブログやツイッターを更新してファンとの交流をはかり、テレビでは料理好きの“女子力高めキャラ”になってきているのですから、かつてを知る者としては驚きです」(芸能プロ幹部)

 そう、昔の泉谷は本当にヤバかったのだ。

 その武勇伝は数あれど、テレビでの大暴れ伝説といえば、これだろう。72年8月、当時24歳の泉谷が6年続いた番組を打ち切り終了に追い込んだのだ。

 番組は、「土曜ショー」(日本教育テレビ=現テレビ朝日)。野末陳平が司会を務め、公害や自衛隊、沖縄問題などの社会問題も取り上げる、異色のバラエティー番組だった。

 その中で、「禁止!禁止!それでも歌う!!」というテーマで、反戦歌やメッセージ性の強いフォークソングなどが“放送禁止”となる、当時のマスコミのあり方について、スタジオに90人もの若者を招き議論を戦わせることとなり、反戦歌「戦争小唄」が放送禁止にされている泉谷がゲストに呼ばれた。

「テーマがテーマだけに、当然、おとなしく終わるはずもなく、泉谷は生放送の番組で『戦争小唄』を熱唱。さらに、女性のアノ部分の表現が含まれる『先天性色情魔』をも歌いだしたんです」(テレビウオッチャー)

 これだけであれば、まだヤンチャな歌手で済んだ可能性もあるが、勢い余ってこんなことまで言い出したのだ。

「番組にスポンサーが口出して大きな顔をするのは時代遅れ。くだらないCMなんてやるな!」

 さらに、なんと生コマーシャル用の商品を、「こんなもんがウマいはずないじゃないか」と斬って捨てたのである。

「番組は、その直後の改編でなくなったことは言うまでもありません。泉谷も、同局から当面の出演NGを食らいました」(前出・テレビウオッチャー)

 こんな型破りなパフォーマンスがテレビで見られることはもうないだろう。

(露口正義)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
フジテレビ・井上清華アナ「治らない顎関節症」と「致死量ストレス」の不穏な関係
2
新2軍球団「オイシックス新潟」でくすぶる元広島・薮田和樹と元阪神・高山俊の「1軍復帰ロード」
3
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
4
【ドラマ「Believe」】受刑者キムタク「スタイリッシュでカッコいい&丸刈りナシ」押し売りだらけの超ウンザリ感
5
上毛電鉄「800形」新型車両が全線営業開始!「700型」とは違う「ガッカリ&歓喜」ポイントがあった